イオンリテール(千葉県/井出武美社長)では、お客自身が買い物中にスマートフォンを使って購入する商品のバーコードをスキャンすることで、レジ待ち時間を短縮できる精算システム「レジゴー」を2019年より導入している。利用率の推移や、さらなる進化を目指した取り組みについて聞いた。
利用客の4分の1が「レジゴー」を活用
レジ待ち時間の短縮を目的として、近年、多くの食品スーパー(SM)でセルフレジの導入が進んでいる。19年に導入が始まり、20年3月以降に「イオン」「イオンスタイル」で本格展開が進んだ「レジゴー」はセルフレジの一歩先を行く取り組みとして、当初より大きな注目を集めた。
利用手順は次のとおり。利用者は「レジゴー」アプリ内のカメラを使って、購入する商品のバーコードを順次読み取っていく。支払いは、レジゴー専用のレジで行う。専用レジ入口には「お支払いコード」が表示されており、それをスマートフォンで読み込めば、精算するレジの番号が割り振られる。指定のレジで支払い方法を選べば決済が完了するという流れだ。支払いにはクレジットカード、「WAON」を含む電子マネー、現金などが利用できる。
セルフレジの場合、お客は店内で商品を選び、最後にまとめてバーコードのスキャンと会計を自身で行う。一方、「レジゴー」では商品を手に取ると同時にバーコードのスキャンを済ませられるため、レジ待ち時間をさらに短縮できることが特徴だ。当初は店頭入口付近に置かれたスマートフォンを貸し出すかたちを取っていたが、21年4月からは「レジゴー」の名称でiOS版アプリ、5月にAndroid版アプリの提供を開始した。これにより店頭での端末の貸し出しと並行し、お客が自身のスマートフォンを使って会計を行うこともできるようになった。
イオンリテールでは以前からセルフレジやセミセルフレジの導入を進めていたが、新たに
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