第4回 キャッシュレス決済で変わったこと

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オペレーションと
手数料の問題

一方、デメリットもあります。

 1つはオペレーションの問題です。キャッシュレス事業者は営業トークで「オペレーションが楽になる」と言いますが、現状は異なります。100%キャッシュレスになると、現金を扱わず、レジ締め作業がなくなる、という恩恵は考えられますが、100%キャッシュレスになることはありません。むしろ「どの決済手段を使いますか」とお客さまに確認する工程が増えるため、オペレーションの負荷は増えています。

 もう1つは手数料の問題です。導入初期の頃はクレジットカード決済よりも安かったのですが、これから上がっていくことが想定されています。今でもすでに諸外国と比べると高い水準にあります。

 オペレーション負荷、手数料のことを考えると、導入に後ろ向きな企業が多いのもわかります。キャッシュレス・消費者還元事業が終わった今、これから導入を考えている企業は販促としてのメリットと手数料のデメリットを見極める必要があります。

 今、私は経産省による「キャッシュレス決済の中小店舗への更なる普及促進に向けた環境整備検討会」の小売事業者メンバーとして参加していますが、キャッシュレス決済が定着するにはまだまだ解決しないといけない課題が多くありそうです。

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