開始から1年で劇的変化!「ぐるぐる図」で OMOを強化するベイシアのDX戦略とは

ダイヤモンド・ホームセンター編集長:髙浦 佑介(ダイヤモンド・ホームセンター 編集長)
構成:松岡 由希子
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DX人材を
どう確保したか

-社内でのDXの推進においてどのような課題がありましたか

亀山 ベイシアではこれまでデジタル領域がほぼ存在せず、20年10月、この新たな領域に取り組む社内ベンチャーのような専門組織として、マーケティング統括本部とデジタル開発本部が創設された。そのため、デジタルマーケティングやデジタル開発に精通する人材が圧倒的に不足していた。

 そこで、デジタル人材を対象とするジョブ型人事制度や完全リモートワークといった新たな勤務形態を定めたうえで、20年12月以降、首都圏のエンジニアを中心に16名を中途採用し、人員体制を強化した。それぞれの多様なキャリアを尊重し、価値に変えることで、ベイシアでイノベーションを起こしていく。これらの取り組みは同じベイシアグループのカインズが先行しており、参考にしながら進めている。

-DXの推進によって全社的にはどのような変化がありましたか

亀山 DXとは本来、CXであり、会社全体のCXに沿ってDXをすすめることが理想だ。ベイシアでは、DXの推進によって、ベイシアの使命や価値を改めて問い、本質的な強みを徹底的に探索するきっかけとなった。21年3月以降、ベイシアのDNAを解きほぐしながら、今後の方向性や未来に向けたミッションについて社内で議論を深め、ベイシアの創業以来初となる中期経営計画の立案をすすめている。

-中期経営計画ではデジタル領域でどのようなことに取り組みますか

亀山 「ぐるぐる図」をベースとしながら、人口減少時代における小売業の新たな戦い方として「商品にフォーカスする小売」から「顧客にフォーカスする小売」へと変革させる。

 小売業でもLTVをベースとしたマーケティングは有効だ。DXの観点では、商品ではなく顧客にフォーカスし、データ分析を起点として顧客の満足度を高めていく。ロイヤルカスタマーの行動をデータで分析し続けて、商品開発や売場づくり、サービス、デジタル施策などに活かしていく方針だ。

ベイシアの直近1年間のDXの歩み
図表2:ベイシアの直近1年間のDXの歩み
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