AIで陳列棚の品切れを検知、映像解析ベンチャーが新システムの提供開始

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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スーパーの陳列棚に並ぶ精肉
陳列棚など商品の背景情報をAIに学習させることで、在庫確認の自動化を効率化する仕組みを開発した

 人工知能(AI)による映像解析システムを開発・提供しているフューチャースタンダード(東京都文京区)は8月11日、AIで陳列棚の在庫状況を自動的に確認する「AI品切れ検知ソリューション」の販売を開始した。

 陳列棚の映像を1〜15分間隔でAIがチェックし、在庫量が一定水準を下回ったら自動的に通知する。欠品による販売機会損失の防止に役立つ。

 一般的なAI画像解析では、AIに一つひとつの商品画像を学習させる必要があり、取扱品目数が多いほど、学習に時間とコストがかかる。商品パッケージが変更されるたびに学習し直す必要があるほか、外観の個体差が大きい生鮮食品などは正確に認識できないこともある。

 フューチャースタンダードでは、商品そのものではなく棚などの背景情報を学習させることで、在庫量を把握する仕組みを開発した。この仕組みでは商品そのものを学習させる方式に比べて、学習・解析コストを94%削減することができるという。また、商品の判定可能範囲も2倍以上に広がるとしている。

 AI品切れ検知ソリューションの初期導入費用は55万円(税込み、カメラ設置費用を除く)から、月額費用は5万5000円からとなっている。

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