リアル店舗との相互送客ねらう三井不動産のライブコマース SC巻き返しの“救世主”となるか?

堀尾大悟
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ライブコマースを軸に実店舗とECの連携を強化

 6月までの試験運用という位置づけの「MEETS SHOP」だが、一定の手応えを得られたことで、テナント主導の配信へと徐々に移行しながら、配信したいショップが配信したい時に自由に実施できる運用体制を目指す。「当社の商業施設の魅力は、出店舗数とカテゴリーの多さ。その強みを活かすためにも、まずは参加ショップ数を増やし、カテゴリーの幅を広げていくことが課題ですね。現在の参加数は30店舗ほどで、女性とユニセックスのアパレルが8割ほどを占めていますが、化粧品やインテリアショップなどの配信も始めたところです」(同)。

 コロナ禍でリアル店舗が苦戦を強いられる中、リアル店舗とECサイトの相互送客を促進するツールとして、ライブコマースを軸に巻き返しを図るかまえだ。「ECサイトへの誘導だけでなく、リアル店舗にいかに送客できるか。この2軸をライブコマース推進の重要なKPIと位置づけています」と、飯原氏は力強く語る。

三井不動産
商業施設本部 &mall事業室の飯原隆弘氏
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