デジタル社会に対応できる企業になる
多くの小売企業では、システムに関することは担当部門や外部の業者任せになってしまっています。しかしこれでは、スピード面でもコスト面でも、これからのデジタル化社会に対応することは難しくなってきます。自社でシステムをコントロールすることにより、これからのデジタル化に対応できる企業をめざしていくことが必須なのです。
今回は、前回の「システムの全体像を明確化する」に続き、「システム課題、原因を明確化、社内で共有する」についてお話しします。
課題を洗い出し原因を追及する
課題の整理は常に、全体の業務構成図を意識して行います。顧客を向いている「フロントシステム」、会社の業務の中核を担う「基幹システム」、社内管理業務の「バックシステム」に分けることで、漏れのない整理が可能になります。
そのうえで原因を追及していくわけですが、その観点として、機能面、技術面、費用面、組織面の4つに分けて考えることで、本質的な原因が見えてきます。
❶機能面の課題と原因
機能面では、
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