顕在化している不良在庫の課題を解決! 大手ホームセンターが導入した在庫管理のDXとは

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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リアル店舗とECの垣根なく全社最適の在庫管理を実現することが重要に

新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、小売業界では市場環境の激変に直面している。従来はリアル店舗だけで消費者と接していた小売業がEC出店を始めたり、自前のEC展開を強化したりするなど、リアル店舗をメーンとする小売業においてもリアルとECの両輪で消費者ニーズを掴もうと努めている。しかし、リアル店舗だけでなく、ECを運営するには多大な労力がかかる。ECでも品揃えや価格変更、セール対応、返品対応などの業務負担が重くのしかかるためだ。

課題となるのが、在庫管理である。財務省の調査によると、小売事業者の在庫高は近年増加傾向にあるという。きちんと管理しているつもりでも悩みは尽きない、心配が減らないのが在庫の管理方法である。とくに消費者の電子決済が増加し、売上債権の回転期間が伸長する中、在庫回転を改善してキャッシュ・コンバージョンサイクル(CCC)を短縮することが小売業の最重要KPIと言っても過言ではないだろう。

こうした小売業の在庫に関する悩み解決をサポートするのが、オークファンのAIを活用した在庫管理ソリューション「zaicoban」だ。新型コロナウイルス感染拡大により、従来の需要予測モデルが適用できない急激な需要変動に対して、AIを活用して「滞留在庫などの課題発見」「品揃えの最適化」「販売価格の最適化」など不良在庫を減少させることが可能になる。

もちろんリアル店舗に専念する小売業にとっても在庫改善は待ったなしである。「zaicoban」導入により、商品の価値をデータとAIで可視化することで在庫に関する課題を解決し、現場のスタッフがリアル店舗ならではのサービス提供に時間を割くことができる。まずは顕在化した在庫の課題を解決する“守りのDX(デジタルトランスフォーメーション)”を推進することで、今後“攻めのDX”に踏み出すことも可能になるはずだ。

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在庫改善のため「zaicoban」を導入する企業が増えている。ある大手ホームセンター企業では導入後、限界利益率が5ポイント改善したという。まずは月額5万円から「スモールスタート」できることも好評を得ているようだ。

今回は在庫管理に関するレポートを2本提供する。1本目は「~在庫管理のDX~ 在庫管理をデータで科学する」と題したレポートだ。このレポートは店舗を複数展開している小売業の方や滞留在庫・処分在庫が多く発生している企業の方、経営にインパクトがある「小売DX施策」を模索している方々などに社内・社外データを活用することで、滞留在庫の早期発見や、品揃えの最適化、販売価格の最適化が行える事例を紹介している。

2本目は「~財務諸表から考える~なぜいつまでも不良在庫がなくならないか」と題したレポートだ。このレポートは小売業の企画部門や運営部門、物流部門などで社内横断的な業務に携わっている方向けに執筆されたものだ。キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)が在庫の資本効率を計測する最重要KPI1つだと考え、その最適化をシステムに任せることで経営にインパクトを出せる事を紹介している。是非、ご覧いただきたい。

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