Googleマイビジネスの活用でお客を集める方法 – ポイントは最新性と運用コストの引き下げ

太田 侑希、藤林 郁三(共に株式会社カンリー)
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②顧客の声を把握し、サービス改善を行う

 GMB上でユーザーは、各種媒体のようにクチコミを投稿することができる。ユーザーからのクチコミは、ポジティブな評価、ネガティブな評価どちらも店やサービスに対する有益なフィードバックである。また、Google公式調査によると、クチコミに返信している店舗への信頼度は 76 %、そうでない店舗は 46%と、1.7 倍の差があることが明らかになっている(「Benefit of a Complete Google My Business Listing」Google / Ipsos 調査)。口コミの返信を行うことで、顧客との信頼関係を構築することも可能だ。

③GMBからの集客導線を作る

 GMBは、InstagramやTwitterのようにメッセージや写真を発信することが可能である。

 メッセージの投稿機能では、告知や特典、新商品や人気商品、イベントなどの詳しい情報を発信でき、顧客へ直接アピールすることが可能だ。また、コロナの影響が未だ続いている昨今においては、株式会社ベンジャミンの「ウイルス対策への意識」に関する実態調査によると、「抗菌対策の掲示で安心する」との回答86.2%、さらに抗ウイルス対策がお店選びの「判断基準となる」と回答した人が81.5%という結果になった。投稿機能を活用すれば、どのようなコロナ対策を行っているか、詳しくユーザーへ発信することが可能である。

 写真のアップロードでは、店内や外観、ロゴ、サービス・商品に関する写真などを掲載することが可能だ。Google公式調査によると、写真を掲載しているビジネスは追加していないビジネスと比べ、Google マップでルートが検索される回数が 42% 増加し、ウェブサイトへのリンクがクリックされる回数が 35% 増加するというデータが公開されている(Googleマイビジネス公式ページ調査)。このように写真は来店前の顧客へアピールする上で重要である。
 また、配信した投稿や写真がどのくらい見られたのか(閲覧数)などを見ることもできる。どのアプローチがユーザーに刺さるのか、興味を引きつけるのか分析し、改善することもできる。

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