米アマゾン、「アマゾン・ゴー」に手のひら認証を導入、他社にも外販

2020/10/01 11:30
ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局

米アマゾンの「アマゾン・ゴー」に手のひら認証を導入
店舗入口のゲートに設置された読み取り端末に手のひらをかざすと入店できる

 米アマゾン・ドットコムは9月29日、レジなしコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー」の一部店舗に独自開発した手のひら認証システム「アマゾン・ワン」を導入した。専用端末に手のひらをかざすことで、入場ゲートを通過したり、レジで支払いをしたりすることができる。アマゾンではこの生体認証システムを同社のリアル店舗に導入するほか、第三者にも外販する。

 アマゾン・ワンは、シアトル市内にあるアマゾン・ゴーの2店舗で導入された。アマゾン・ゴーではこれまで、アマゾンのスマートフォンアプリで入退管理していたが、アプリがなくても入店できるようになった。

 アマゾン・ワンを利用する際は、初回に読み取り端末にクレジットカードを差し込んだ後、手のひらをかざす。これによって、1分以内にカード情報と生体情報がひも付けられる。2回目からは手のひらをかざすだけで入店できるようになる。アマゾンアカウントを持たない人でも利用できるが、既存のアマゾンアカウントとひも付けたい場合は、ウェブサイトで手続きする。

 アマゾン・ゴーは商品を持って店舗を出た時点で、アマゾンアカウントに購入代金が自動的に請求される仕組みだが、現金での支払いを希望する人のためにレジも設置している。アマゾン・ワンの導入によって、POSレジ横の読み取り端末に手のひらをかざして支払いをすることもできるようになった。

 アマゾンは今年に入って、アマゾン・ゴーのほかにレジなし小型スーパー「アマゾン・ゴー・グロサリー」、標準的な食品スーパー「アマゾン・フレッシュ」の出店を始めたが、今後、これらの店舗にもアマゾン・ワンを導入する予定だ。

 また、入退管理や決済システムとして他の小売業やスタジアム、オフィスビルなどの施設運営業者にもアマゾン・ワンを外販する。クレジットカードだけでなく会員カード、社員カードなども登録できる。アマゾンでは今年3月から、クレジットカードで入退店管理と決済ができるシステム「ジャスト・ウォーク・アウト」の外販も始めている。

米アマゾンが独自開発した手のひら認証システム「アマゾン・ワン」
入退管理や決済システムとして他の小売業やスタジアム、オフィスビルの運営業者などにアマゾン・ワンを外販する

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