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アップル、新型ウオッチなど発表 フィットネスサービス配信も

アップルウオッチのプレゼン(アップルの公式ビデオより)
米アップルは15日、腕時計型端末「アップルウオッチ」やタブレット端末「iPad」などの新製品を発表した。写真はアップルの公式ビデオから(2020年 ロイター)

[15日 ロイター] – 米アップルは15日、腕時計型端末「アップルウオッチ」やタブレット端末「iPad」などの新製品を発表した。また、新たなフィットネスサービスのほか、動画・音楽配信などのサブスクリプションサービスを合わせた「Apple One(アップルワン)」を開始することも明らかにした。

新型ウオッチは血中酸素濃度センサーを搭載し、価格は399ドルから。また、廉価版「アップルウオッチSE」も279ドルから発売する。同日から予約を受け付け、18日に発売する。

アップルワンは動画、音楽、ゲームなどのバンドル型サービスで、個人プランが月額15ドル、ファミリープランが同20ドル。

新サービスの「アップルフィットネス+」はウオッチを利用したバーチャルトレーニングで年内にサービスを開始する。価格は月額10ドル、年額80ドル。

アップルによると、フィットネスサービスのメニューは大半が器具を使わないか、ダンベルなど最小限の器具を利用するものだという。

その他の新製品としては、基本モデルに高速チップを搭載した新型iPadが329ドルから。高速のA14プロセッサを採用した新型「iPad Air」は599ドルから。

今回の新製品は、年末商戦向けにアップルの成長戦略の柱となるとともに、新型コロナウイルス流行で在宅時間が増えた消費者向けに注力する内容になった。

新型コロナウイルスの影響で発売が数週間遅れるとされている主力商品のiPhoneは、来月に発表されるとみられる。

調査会社クリエイティブ・ストラテジーズのアナリスト、ベン・バジャリン氏はアップルワンについて、「予想より積極的な価格設定だ」とし、アップル顧客が従来サービスのファミリープランに15ドル支払っていることを考えると、新たなバンドルサービスを利用するだろうと指摘した。

また、テックナリシス・リサーチ代表のボブ・オドネル氏は、iPhoneを持っていない家族がアップルウオッチを使えるファミリー共有設定機能に関連し、中国では子ども向けの腕時計端末が巨大ビジネスになっていると指摘。ただ、最も安価なアップルウオッチより価格は安いと述べた。

アップルの株価は、在宅勤務関連製品の販売好調で年初から大幅上昇している。この日株価は一時の上げを削り、ほぼ横ばいで終了した。

年初からは50%超上昇しており、ナスダックの年初来上昇率(23%)を大きく上回っている。株価は今月初めの最高値からは押し戻されているが、時価総額は約2兆ドルを維持している。