硬貨・紙幣処理機大手のグローリーは、マスクやサングラスで顔の一部が隠れていても顔認証できる技術を開発した。9年ぶりに刷新するウォークスルー型顔認証システムに搭載し、6月から販売を始める。
ディープラーニング（深層学習）の手法を活用して、マスクやサングラスをしても隠れない目元やこめかみ、ひたい、鼻筋などの特徴を正確に捉えられる認証技術を開発した。2019年度にグローリーが参加した、ギャンブル依存症患者検知の市場実験で、マスク着用者が多数いても正確に認証できる有効性を実証したという。
新たに発売するウォークスルー型顔認証システムでは、最大1000店舗の来訪者情報を一元管理できる機能も搭載した。
グローリーの顔認証システムは入店・入室管理用などの用途で、スーパーやドラッグストア、病院、書店など約1000カ所で採用されている。