流通・サービス向けソリューションが好調、ワンチームで顧客のDXをサポート=SAS Institute Japan

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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SAS Institute Japan(東京都/堀田徹哉社長、以下 SAS)の2019年度実績は増収となり、過去最高を更新した。「デジタル・トランスフォーメーション(DX)ソリューション、イノベーションの進展」「クラウドビジネスの成長」「サービスビジネスの躍進」が売上増加に寄与した。流通業界向けでは、販促や天候による需要変動を捉えた店頭在庫の最適化、データサイエンスの強みをいかした高難易度の新商品需要予測などのソリューションの導入が進んだ。クラウドビジネスについては、顧客のニーズに対応するためデジタルマーケティング基盤「SAS Customer Intelligence 360」の採用が拡大した。

SAS Institute Japanの堀田徹哉社長
SAS Institute Japanの堀田徹哉社長

 2020年度は、DX実現に必要不可欠な要素として「テクノロジー」「プロセス」「人」の3つを挙げ、それぞれの領域において顧客が直面する課題の解決に注力する。具体的にはDXの取り組みを「戦略&プランニング」「ソリューション・プランニング」「システムの実装」「オペレーション」というステージに分けて、それぞれテクノロジー、プロセス、人の観点からサポートする方針だ。

 「戦略や計画の立案からシステム実装、オペレーションまでエンドトゥエンドで顧客をサポートできるのがわれわれの強み。ソフトウエア、コンサルティング、人材育成の3本柱を組み合わせたワンチームで、DX全体をワンストップで支援していく」(堀田徹哉社長)。

 ソフトウエアでは、DX基盤となる「SAS Viya」をさらに進化させる。最先端のAIアルゴリズムの実装や自動化機能とコラボレーション機能を拡充する。コンサルティングではDX計画段階からアドバイザリーサービスを提供するほか、アナリティクスチームやデータサイエンティスト派遣による直接支援を行う。人材育成においては顧客企業のデータサイエンティストやDX推進人材の育成などを重視する。

 流通業界向けには、流通系金融における業務の高度化・最適化や、需要予測に基づくサプライチェーンの生産最適化(廃棄ロス削減)および物流最適化に力を入れる。

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