伊藤忠テクノソリューションズと伊藤忠商事は12月6日、小売業のスマートストア化を総合的に支援するソリューション「CTC DX Solution for Retail」の提供を始めた。小売業を中心に金融、不動産業などにも展開し、初年度で50件の受注を目指す。
店舗にセンサーやカメラを設置、無人での決済や購買行動に基づくマーケティング活動などを実現する。ソリューションは主に、導入のコンサルティング、IoTデバイスの設置、決済のためのスマートフォン(スマホ)アプリ、AI(人工知能)を活用したデータ分析基盤という4つのサービスで構成される。
例えば、QRコードで入店を認証し、来店客が商品バーコードを読み取って電子マネーで支払いを行う完全セルフ決済や、商品棚に設置した重量センサーとAIカメラを使用して自動的に決済するウォークスルー決済などの仕組みを実現できる。
CTC DX Solution for Retailは、日本マイクロソフトがクラウド基盤の「Azure(アジュール)」上で提供している「Smart Storeリファレンスアーキテクチャー」を活用して構築した。
伊藤忠商事の取引先ネットワークも活用しながら、同ソリューションを営業していく。