NTTデータ、レジなし店舗の出店を支援、22年度末に1000店舗目指す

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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8月には東京・六本木にレジなし店舗の実験店をオープンした

 NTTデータは9月2日、国内の小売業者向けにレジなし店舗の出店支援サービスを始めた。米アマゾン・ドット・コムの「アマゾン・ゴー」と同じようにスマートフォン(スマホ)アプリで入店を管理し、購入した商品はレジを通らずに決済できるシステムを実装した店舗の出店を支援する。2022年度末までに1000店舗への導入を目指す。

 NTTデータは中国企業のCloudPick(クラウドピック)と業務提携し、今年8月、東京・六本木の同社施設内にレジなし店舗の実験店をオープンした。この実験店では、スマホアプリに表示したQRコードを入店ゲートで読み取ることで利用者を認証、店内に設置されたカメラや陳列棚の重量センサーでどの商品が選択されたかを認識する。利用者が退店ゲートを通過した時点で自動的にキャッシュレス決済され、スマホに電子レシートを配信する。

 同社はこの実験店を小売事業者に体験してもらった上で、共同で業務オペレーションや店舗収支の計画を作成。小売事業者が実際にレジなし店舗を出店して計画を検証した後、多店舗展開に向けた企画・業務オペレーションの設計やシステムインフラの提供などを行う。

 レジなし店舗ではレジ要員が不要になることから店舗運営の省力化につながる。人手不足に悩む小売事業者が多い中で、レジなし店舗の出店支援サービスへの需要が高まると同社では見込んでいる。

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