ZMP(東京都/谷口恒社長)は、2001年に家庭用ロボット開発企業として創業。その後物流業務向けのロボット開発を開始、現在はロボット活用を軸とした倉庫システム全体の最適化をサポートするベンチャー企業として、物流関係者から注目を浴びている。物流の自動化、ロボット活用が加速度的に進むなか、先駆者的存在の同社も新たな試みを次々と行い、ロボット物流の可能性を切り拓こうとしている。
台車からフォークリフトまで 自律式ロボットを開発
ZMPは、さまざまな種類の自社開発のロボットを販売すると同時に、それらのロボットを活用した物流インフラの構築をサポートする企業だ。
コロナ禍でEC需要が急騰するなか、物流業界は人手不足の深刻化など折からの“物流クライシス”に拍車がかかっている状況。加えてコロナ感染防止策として、密を避けた労働環境の整備が求められるようになった。効率化、省力化、省人化の観点で、製造工場や物流倉庫などでロボット導入による自動化の動きは加速している。
そうした状況下で、物流のあらゆる領域でのロボット化をサポートするZMPへの注目度は上昇。「毎日、5~6件は問い合わせがある」とZMP谷口恒社長は頬を緩める。とくに問い合わせが増えているのは、同社の主力商品の1つで、荷物を運ぶ台車をロボット化した「キャリロ®(CarriRo®)」シリーズだ。会社の近くで宅配業者のドライバーが汗をかきながら台車を動かしている様子を見て、谷口社長が
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