強豪ひしめく埼玉県で存在感高まる理由! 「マミープラス下戸田店」売場レポート

矢野清嗣
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●菓子
超特価商品が目白押し

 菓子は前方6レーンのほかレジ背面で売場を展開。商品構成はオーソドックスで、取り扱い商品は売れ筋中心となっている。ゴンドラエンドでは、同じく埼玉県を地盤とするベルクの催事売場を想起させる、コンテナ陳列としており、チラシ商品をメインに並べている。大袋菓子は18尺7段65品目の扱いで、「不二家・カントリーマアム19枚」(198円)、「ネスレ・キットカット13枚」(194円)、「明治・チョコレート効果カカオ72%45枚」(498円)と価格も安い。キッズコーナーも充実している。

●まとめ
埼玉にマミーマートあり!

 昨年から続く食品の異常な値上げラッシュは、ディスカウントスタイルの店には間違いなく追い風となっている。1円でも安い商品を求める消費者の支持を集め、今後もディスカウントフォーマットは成長していくとみられる。

 筆者はこれまでも多くのディスカウントストアをみてきたが、マミープラスのようなディスカウントスタイルの店が成功する秘訣は、「生鮮の質を落とさない」ことにあるように思う。

 ディスカウントスタイルが正しく機能するには、客数の絶対数が前提となり、“絶対売上主義”が維持できるかどうかが基本となる。お客を引きつけ、つなぎ留める仕掛けは、なんといっても「商品」であり、1品1品でそれぞれ真剣勝負をしなければならない。

 その中でもとくに重視されるのが、生鮮の鮮度と質感であり、マミープラスでは各生鮮部門が高いレベルを保っており、お客も不安なく買物を楽しんでいる様子だった。マミーマートの“生鮮力”の底力を感じさせる売場であるように感じた。「ヤオコー」「ベルク」を筆頭に、埼玉県は有力チェーンが地盤とする激戦区。名だたるチェーンと戦いながら、地元にしっかりと根を張り、独自のスタイルを構築したこの店舗は、県内の競合にマミーマートの存在感を強く示したことだろう。


(店舗概要)
店名 マミープラス下戸田店
所在地 埼玉県戸田市下戸田2-31-4
改装開店 2022年9月17日
売場面積 約630坪(歩測)
営業時間 9:00~22:00
駐車台数 125台

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