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ヤマダデンキが「LABI池袋本店」を全面改装! 家電に特化した斬新な店づくりの全貌

ビックカメラ(東京都/秋保徹社長)が本店を構え、ヨドバシカメラ(東京都/藤沢和則社長)の出店を控える東京・池袋。競争激化が予想される中で、ヤマダデンキ(群馬県/佐野財丈社長)は日本最大級の旗艦店「LABI池袋本店」(以下、池袋本店)を全面改装し、9月12日にオープンした。

同社は延べ約5000坪の広大な売場にどのような施策を盛り込んだのか。店内の様子をレポートする。

改装で家電に特化アイテム数約1.5倍に

 ヤマダデンキは9月12日、各線「池袋」駅からすぐの好立地にある池袋本店をリニューアルオープンした。地下2階から地上7階までの全9フロア、売場面積延べ約5000坪を誇る国内最大級の旗艦店だ。

 池袋は、ビックカメラが「池袋本店」など複数の店舗を出店しているほか、「西武池袋本店」(東京都豊島区)にヨドバシカメラが出店予定となっている。ヨドバシカメラが池袋に進出となれば、大手3社による三つ巴の競争が展開されることになる。

9月12日にリニューアルオープンした「ヤマダデンキ池袋本店」

 ヤマダホールディングス(群馬県:以下、ヤマダHD)の上野善紀社長は「ヨドバシカメラが池袋に来ることが、改装のきっかけになったのは間違いない」と明言。先手を打つかたちで、大規模改装に踏み切った。

 これに先駆け、ヤマダデンキは4月、池袋本店から約100m離れた「YAMADA池袋2号館」跡地に「IDC OTSUKA池袋ショールーム」(以下、池袋ショールーム)をオープン。池袋本店の家具・インテリア売場を同店に移動している。そのうえで池袋本店のアイテム数を約1.5倍に増やし、家電に特化した大型専門店として再出発した。

 池袋本店と池袋ショールームは家電と家具をまとめて配送する同時配送サービスを実施する。手間がかかる配送手続きを集約できるサービスを提供することで相互利用を促す。

 ヤマダHDの山田昇会長兼CEOは「今回の改装には、地方の中堅規模の家電量販店を1つ建てるくらいの資金を投入した。4カ月も時間をかけた改装は初めて。結果的に、満足できる店舗ができあがった」と自信を示す。

「YAMADA池袋2号館」跡地にオープンした「IDC OTSUKA池袋ショールーム」

体験価値の提供で競合と差別化

 リニューアルした池袋本店の最大の特徴は、

この記事をさらに読むと、ヤマダデンキが競合との競争激化を見据え、体験重視の売場づくりやデジタル技術を活用した情報発信の強化をどのように進めているのかについて理解することができます。

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