仙台市中心部に開業の「イオンモール仙台上杉」 都市型モールとしての新たな館づくり
イオンモール(千葉県/大野惠司社長)は10月8日、宮城県仙台市に大型ショッピングモール「イオンモール仙台上杉」をオープンした。”都市型モール”として、市内中心部に開業した同施設。開業日の様子をレポートする。

小商圏の都市型モール
イオンモール仙台上杉は宮城県内5カ所目、イオンモール全体(国内)としては146カ所目の施設としてオープンした。仙台市中心部に位置し、従来の郊外立地・広域集客型とは異なる、小商圏の都市型モールの位置づけとなる。
交通アクセスは良好で、仙台市営地下鉄「北四番丁」駅から徒歩5分、JR仙山線「北仙台」駅から徒歩15分、東北新幹線が乗り入れる「仙台」駅からはクルマで5分の場所にある。周辺には病院や学校、住宅街があり、1日を通じて多くの人が行き交う。基本商圏とする約5km圏内には、約28万世帯/約58.4万人が居住している。
近隣の商業施設・大型店舗としては、約3km圏内に「仙台PARCO」「エスパル仙台」「ヨドバシカメラマルチメディア仙台」「MEGAドン・キホーテ 仙台台原店」などがある。自社店舗はクルマで20分ほどの位置に「イオンモール新利府」(利府町)、「イオンモール名取」(名取市)がある。
イオンモール仙台上杉が掲げるコンセプトは「あたらしい街ナカぐらし」。地域住民の生活の拠点となることをめざし、多様な生活シーンに対応する店舗や施設機能を備えた。

建物構造は地上4階建て、敷地面積は約3万3000㎡。イオン東北(秋田県/辻雅信社長)が運営する「イオンスタイル仙台上杉」を核店舗に、約140の専門店が入った。うち東北初出店が26 店舗、宮城県初出店は30 店舗に上っている。
1階はイオンスタイル仙台上杉の食品売場、ベーカリーや総菜専門店が出店するグルメゾーン、レストランゾーンといった食を中心とした店舗のほか、インテリア雑貨やアパレル専門店を展開。2階はヘルス&ビューティケア(H&BC)の「グラムビューティーク」とレストランゾーン、「無印良品」「UNIQLO」などが入る。3階は家電量販店「コジマ」やキッズ・ファミリー向けの施設とホビー・カルチャーの専門店、4階には屋内外一体型広場やフードコード、書店がある。
スポーツ観戦可能なフードコート
イオンモール仙台上杉が注力しているのが、地域住民の生活拠点、交流の場となる施設運営だ。その方針を反映した特徴的な設備が、4階にある屋内外一体型広場「KAMISUGI ONE PARK」と、フードコート「グルメアリーナ」である。

KAMISUGI ONE PARKは屋内外に人工芝を敷き詰め、椅子やテーブルも設置した。天候に左右されず1日を通して子供から大人まで休憩できるスペースとなっている。公園のように利用できるため、ソフトオープン期間には、家族連れを中心ににぎわったという。
フードコート「グルメアリーナ」は、約700席を設置。フードコートの中央部には98インチの4面モニターを設置し、仙台市に拠点を置くスポーツチームの試合のパブリックビューイングなどを開催する。グルメアリーナには麺類からスイーツまで、東北エリア初出店の2店舗を含め約10店舗が出店している。

そのほか、イオンモール仙台上杉が強化しているのが「食」だ。1、2階に展開するレストランゾーンでは、東北初出店の食テナントや地元の人気店など19店舗を出店。1階にはテラス席も設置した。人気店はソフトオープン期間から行列ができる盛況ぶりで、開業日もレストランゾーンは多くの人が行き交っていた。
専門店としては、1階に総菜専門店「RF1/神戸コロッケ」や、新潟県魚沼産のコシヒカリを使ったおにぎりをはじめ、新潟の特産品を扱う「新潟ゆのたに心亭」、宮城発のレトルト食品専門店「NISHIKIYA KITCHEN」などバラエティ豊かなテナントが出店した。






注目急成長企業も多数ランクイン!日本の小売業1000社ランキング151~1000位を全公開

