駅前繁盛店を大改装!「東武ストア西川口店」開店日レポート
新商品「寿司ブーケ」を導入
鮮魚では、豊洲市場や国内の漁港から仕入れた丸物や切り身を扱う。売場に並ぶ丸物を使ったにぎり寿司や「7種の海鮮ちらし」など丼物も販売する。また、西川口店から導入した新商品のワンハンド手巻き寿司「寿司ブーケ」はスペースを大きくとって展開。西川口店から導入しており、「サーモンたたき」「酢〆いわし」などの鮮魚を使ったメニューのほか、「納豆」や「ツナきゅうり」など、20種類近くの商品を1本213円で売り込んでいた。これまでにない商品を導入し、お客に選ぶ楽しさを提供することで、新たな客層を取り込みたい考えだ。

青果は、果物を豊富に品揃えしている。西川口店は改装前から果物の売れ行きがよく、売上高が上位だった。そのため、入口すぐのスペースに複数の什器を設置し、桃やすいかなどの旬の果物を並べるほか、バナナやキウイなどの定番商品を積み上げている。

特徴的なのが、「カルダバナナ」「青パパイヤ」など他店ではあまり見られない商品も数を確保して販売しているところだ。店舗周辺に多く住む外国人客のニーズに対応したもので、処理方法や保存方法をPOPで説明していた。

精肉は、東武ストアオリジナルブランドの「出雲あじわい牛」を前面的に売り込んでいた。トモサンカク、ミスジなどの希少部位や、ももの切り落としなど、全品をオープン日限定価格として半額で販売していた。

こうした生鮮品は、個人客だけではなく地元飲食店からの注文も積極的に受け付ける方針だ。青果売場では、「八百屋さんの御用聞き!」と記載したPOPを置き、野菜や果物を1個・1パックから箱売りで受け付け可能と呼びかけていた。
加工食品や和日配売場では、改装前にはなかったコーナーを設置している。「おいしくタンパク質を摂取」と題して豆腐やかまぼこなど、たんぱく質を摂取できる商品を集めたり、「世界のアイススイーツ」と題して、Z世代に人気が高い韓国の「ゴールドスター」、ブラジルの「フルッタフルッタ」などを多数取り揃える。

これらの取り組みにより、西川口店は改装前から約4億円増の年商約19億円の達成をめざす。
■店舗概要
オープン日 2025年8月21日
所在地 埼玉県川口市並木2-22-1
営業時間 24時間(食品売場のみ)
売場面積 237.8坪(約786㎡)
駐車台数 20台










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