駅前繁盛店を大改装!「東武ストア西川口店」開店日レポート
東武ストア(東京都/木村吉延社長)は8月21日、埼玉県川口市の「東武ストア西川口店」(以下、西川口店)を改装オープンした。もともと同社内でも上位の売上高を誇っていた西川口店。今回の改装では売場レイアウトを見直して総菜売場を拡大、数多くの新商品を導入するなど、改装前から売場を大きく刷新した。西川口店の開店日の様子をレポートする。※文中の価格はすべて税抜

めざすは”夜間の売上偏重”からの脱却!
西川口店は、JR京浜東北線「西川口」駅から徒歩3分の場所にある。1階が食品売場、2階に直営の衣料品売場と歯科医院が入る2層構造で、1階は24時間営業。今回はその食品売場を改装した。売場面積は237.8坪で、同社の標準サイズ(300~400坪)と比べるとやや小規模になる。総SKU数は6135。
西川口店のオープンは1976年で、大規模な改装は今回が2回目となる。建物が老朽化していたことに加え、2025年秋には店舗から約700mの距離にある「イトーヨーカドー西川口店」の跡地に「スーパーベルクス西川口店」が出店を予定するなど、周辺エリアの競争激化が予想されたため、先行して改装に踏み切ったかたちだ。
改装でめざすのが新たな客層の獲得だ。東武ストア広報によると、改装前の西川口店は夜間の売上高構成比が突出して高かった店舗だったという。これは、店舗周辺に単身世帯や外国人が多く居住しており、仕事終わりの夕方以降の来店が多かったためだが、昼間の客数は少なく、主婦層や家族連れの来店が少ないことを課題としていた。
総菜のアイテム数を1.4倍に増加
そこで、大きく改革したのが総菜売場だ。改装前は店舗の奥に総菜売場を配置していたが、お客の目につきやすいように改装後は出入口付近に移動させた。平台も新たに設置し、売場を拡大。取り扱い商品数は改装前の約1.4倍となった。

揚げ物・天ぷら・焼鳥をばら売りする新コーナーも設置した。フランクフルトや「十勝男爵コロッケ牛肉」「ジャンボさつまいも天」など約20品(1個128円)を販売し、夕食のおかずや軽食、おやつなど幅広いニーズに対応するのがねらいだ。

ベーカリーでも新商品の「魅惑のコッペパン」(298円)を導入した。西川口店から本格的に展開する商品で、「溢れ盛り焼きそばコッペ」「おはぎのあんこ&ホイップコッペ」など、総菜系からスイーツ系まで10種類近く揃えている。










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