秋田県4年ぶりの出店! 「イオンスタイル山王」の売場を徹底レポート

取材・文:北野 裕子 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)
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イオンスタイル山王(イオン東北)外観

イオンスタイル山王(イオン東北)

〒010-0951 秋田県秋田市山王7-9-1
電話:018-827-7881
JR奥羽本線「秋田」駅よりクルマで約15分

見どころ

▶各カテゴリーで即食・簡便商品を豊富に展開
▶地元・秋田の生鮮品販売を強化
▶県内最大級の品揃えの冷凍食品売場

 イオン東北(秋田県/辻雅信社長)は3月20日、秋田県秋田市に「イオンスタイル山王」(以下、山王店)をオープンした。食品スーパー(SM)と専門店を組み合わせた2フロア構造で、同社として県内では4年ぶりの新規出店となる。

 山王店が位置するのは、JR奥羽本線「秋田」駅の西約3㎞。店舗周辺は県庁や市役所などの官公庁が集まるほか、向かい側にはJリーグ2部に所属する「ブラウブリッツ秋田」の本拠地「ソユースタジアム」などのスポーツ施設が並び、多くの人が行き交う好立地にある。クルマで10分圏内には約1万7000世帯/約3万4000人が居住。30~40代の共働き世帯や単身者が多く、辻社長は「人口の減少率が低く、今後のにぎわいが期待できるエリアだ」と力を込める。

 ただ、店舗周辺は市内の中心地でありながら、手軽に買物をしたり、食事をしたりする場所が少なかった。スポーツイベント開催時には軽食を購入する場を要望する声もあったという。そうしたさまざまなニーズに応えるため、SMと「サイゼリヤ」「無印良品」などの専門店が入ったフォーマットでの出店を決めた。

 核店舗である山王店の商品政策でもそうしたニーズを反映している。売場面積は約2112㎡で、総SKU数は約1万3000。総菜や弁当、ベーカリーなどの即食商品を強化したほか、仕事帰りの利用も見込んで簡便商品も充実させた。

 総菜・弁当では、米飯を少なめにして野菜などで彩りを意識した「彩りPlate」、海鮮やローストビーフをたっぷり使った「寿司屋のこだわり重」のほか、具が盛りだくさんの「具っとび!おむすび」などランチ需要に応える商品を豊富に揃える。購入点数のアップをねらい、小容量サイズも充実させた。

 ベーカリーはライブキッチンのスペースを広く取り、ピザやパンのほか、クレープを店内で焼き上げる。

 冷凍食品でも即食商品を強化している。冷凍食品コーナーは県内最大級の品揃えで、総菜と米飯がセットの「ごはんセット」や個食麺のほか、全国各地のご当地アイスなど幅広いジャンルの商品が楽しめる。

 鮮魚、青果売場でも即食・簡便ニーズに対応する商品展開が目立つ。鮮魚売場では、居酒屋風のおつまみメニュー「魚屋のおつまみ」シリーズをコーナー化。「サーモンポキ」(税抜298円)など数種類をラインアップする。青果売場では、カット野菜や下ゆで野菜のコーナーを設置した。

 そのほか売場で目を引いたのが、

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取材・文

北野 裕子 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

兵庫県出身。新聞社を経てダイヤモンド・リテイルメディアに入社し、ダイヤモンド・チェーンストア編集部に所属。

趣味は国内の海や湖を巡り、風光明媚な場所を探すこと。おすすめのスポットは滋賀県の余呉湖、山口県の角島大橋。

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