デジタルネイティブ世代に新しい買い物体験を!「未来の小売」 CHOOSEBASE SHIBUYAをレポート

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新しい買い物体験を支えるテクノロジー

このようにCHOOSEBASE SHIBUYAでは、リアル店舗としてフロントエンドでは顧客体験を重視したメッセージ性に富んだつくりにしている一方で、バックエンドの設計としては、微細にテクノロジーを活用している点が特徴だ。

例えばQRコードを読み取ってから購買に繋がった割合も分析しており、顧客の行動データを活用して、商品の展示場所を随時変更、最適化している。また、店内には20個のAIカメラが設置されていて、顧客の性別や、年齢などを自動的に読み取り分析もしている。なお、AIカメラの位置は高い天井にさりげなく置かれ、必要最小限の台数に留めた。お客の買い物体験を阻害することを避けるためだ。

CHOOSEBASE SHIBUYA
無機的なイメージはあるものの落ち着いて静かに商品と向き合える

このように、新たなテクノロジーを豊富に店舗に組み込んでいるが、伊藤氏は「それらはあくまでも、良質な顧客体験をサポートするのが目的」と話す。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)などの最新技術をあえて入れなかったのは、それが普段の生活とはまだ馴染みがないから。テクノロジーが独り歩きすることは望んでいないのだ。

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