マルエツ、昆虫食も扱う体験型スーパー1号店をオープン 船橋三山店の売場づくりを徹底分析

取材・文=「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部 若狭靖代
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マルエツ船橋三山店の外観

マルエツ 船橋三山店

〒274-0072 千葉県船橋市三山9-9-31
電話:047-403-1120
京成電鉄京成本線「実籾」駅から徒歩約15分

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(東京都/藤田元宏社長:以下、U.S.M.H)傘下のマルエツ(東京都/古瀬良多社長)は2月26日、千葉県船橋市に「マルエツ船橋三山店(以下:船橋三山店)」をオープンした。2020年10月に創業75周年を迎えた同社が、「100周年に向けての集大成」と位置づける「体験型スーパーマーケットモデル」の第1号店だ。店全体で、これまでとは一線を画した売場づくりを志向している注目の店舗だ。

新フォーマットのテーマは「顧客接点の創造」

マルエツ 古瀬良多社長
古瀬良多社長
「SMの概念を変える、発見、出会い、体験のある店づくりをめざした新フォーマットの現時点での集大成を表現しました」

 「創業100周年を迎えるための店づくりを考えたとき、見えてきたテーマは、『デジタルと実店舗の融合による顧客接点の創造』だった」と、船橋三山店のオープンに際して行われた記者会見で、マルエツの古瀬良多社長は切り出した。

 マルエツは、2年ほど前から社内プロジェクトを立ち上げ、新しい店づくりの検証を行ってきた。その途中検証の場となったのが、20年7月、神奈川県横浜市にオープンした「マルエツ横浜最戸(さいど)店(以下:最戸店)」だ。

 最戸店は、総菜を店舗の中心に据えて生鮮と一体化させたレイアウトや、生鮮素材を用いた総菜の強化など、「デリカ一体型」の店づくりを特徴としている。船橋三山店は最戸店のスタイルを踏襲しつつ、さらにデジタルの力を借りて「(SMは)食料品を買いに来るだけの場所、という概念を変え、体験や出会い、発見のある場所にしたい」(古瀬社長)という方向性を掲げている。

 船橋三山店は、京成電鉄京成本線「実籾(みもみ)」駅から北へ約1.1㎞の場所にある。幹線道路である県道57号に面しており、車でのアクセスに便利な立地だ。周辺は、北西約500mに「ヤオコー船橋三山店」、北東約650mに「マックスバリュ東習志野店」、東約750mに「カスミフードスクエア東習志野店」などの有力店がひしめき合う激戦区でもある。

 半径700mに設定した商圏内の人口は、8266世帯/1万7606人。船橋市全体と比較して、4人以上のファミリー世帯と、55歳以上の割合がやや高いという地域特性を持つ。売場面積は1977㎡(598坪)で、ゆとりのある広々とした通路が特徴的だ。

4つの価値提供で出会い、発見を演出

 船橋三山店では、ストアコンセプトとして、

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