年商50億円視野に入れるライフグランシップ大船駅前店の売場づくりと戦略を徹底解説

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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ライフ グランシップ大船駅前店の外観

ライフ グランシップ大船駅前店

〒247-0006 神奈川県横浜市栄区笠間2-2-1
電話:045-895-2510
JR東海道線・横須賀線・京浜東北線「大船」駅より直通

ライフコーポレーション(大阪府/岩崎高治社長:以下、ライフ)は2021年2月27日、神奈川県横浜市に「ライフグランシップ大船駅前店」(以下、大船駅前店)をオープンした。同店は新たな旗艦店の位置づけで、近年同社が取り組んでいる最新の商品政策(MD)を余すところなく盛り込んでいるほか、コロナ禍でのニーズの変化を踏まえた新たな商品や売場づくりに積極的にチャレンジした店舗だ。

約4年ぶりに大船へ再出店

 大船駅前店が位置するのは、JR各線「大船」駅から直結の大型複合施設「グランシップ」の地下1階。ライフは以前、同地に存在した商業施設の地下1階に旧「ライフ大船店」(17年4月閉店)を出店していたが、商業施設の取り壊しのため約15年の営業に幕を閉じた。大船駅前店の出店により、約4年ぶりにライフが大船に“復活”することとなった。

 同店から半径1㎞圏内には、3万1018人/1万4164世帯が居住している。駅前の再開発が進んでおり、「グランシップ」にはタワーマンションも併設されるなど、人口の増加も期待できるエリアだ。世帯別構成比率では、単身世帯が38.4%、2人世帯が26.6%となっており、全体の6割強が少人数世帯となっている。世代別構成比率では、40代が18.1%と最も高く、30代が14.4%と続く。

 周辺の競合店としては、「西友大船店」「イトーヨーカドー大船店」「成城石井大船ルミネウィング店」「ザ・ガーデン自由が丘大船店」などがある。また、約2㎞離れた先に自社店舗の「ライフ鎌倉大船モール店」があり、大船駅前店とともに大船エリアのドミナント深耕を図りたい考えだ。

世界各地の食品を売場各所でコーナー化

 大船駅前店は、駅利用者や商圏内に多い若いファミリー層を主要ターゲットに据えつつ、あらゆる世代やニーズに対応した売場づくりを行った。

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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