ヨークベニマルの小型店最新フォーマット・今泉店を徹底分析!

調査・文=矢野清嗣
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ヨークベニマル(福島県/真船幸夫社長)は2月10日、JR「宇都宮」駅近くの住宅街に「ヨークベニマル今泉店」(栃木県宇都宮市:以下、今泉店)をオープンした。同店の売場面積は標準の約半分となる389坪。2018年11月に出店した小型フォーマット1号店「ヨークマルシェ大和町店」(宮城県仙台市)の流れを汲んだとみられる小型店舗だ。ヨークベニマル小型フォーマット2号店とみられる今泉店ではどのような挑戦が行われているのか。売場から探ってみた。(調査日:2月16、17日)※本文中の価格はすべて本体価格

ヨークベニマル今泉店の外観
●店長: 近藤圭一
●店舗構造: 鉄骨造・平屋建て
●営業時間: 9:30~21:30
●駐車台数: 50台
●敷地面積: 5928㎡(1793坪)
●駐輪台数: 36台
●売場面積: 1287㎡(389坪)
●年商見込: 10億円
●従業員数: 100人(正社員7人、地元採用者93人)

“宇都宮ドミナント”を埋める都市型小型店

 ヨークベニマルにとって、栃木県32店舗め、宇都宮市では11店舗めの出店となった今泉店は、JR「宇都宮」駅から直線距離で約1.2㎞の場所にある。東北新幹線の高架橋の近くにある店舗で、周辺は住宅街が広がる。

 商圏とする店舗から半径1㎞圏内には、8 2 2 0 世帯/ 1 万7709人が居住する。首都圏からの単身赴任者が非常に多いエリアであり、世帯別人口構成では、1~2人世帯が全体の66.7%を占め、平均世帯人数は2.1人となっている。

 同地区周辺の自社店舗としては、「泉が丘店」「戸祭店」「簗瀬店」などがある。これらの店舗が形成する“宇都宮ドミナント”のちょうど空白地帯を埋めるかたちで出店したのがこの今泉店だ。最寄りの「泉が丘店」とは1.7㎞ほどしか離れていないが、新幹線の高架と、交通量の多い国道4号線を挟んでいることもあって、自社店舗間ですみ分けがなされているようだ。

 競合店としては、約400m離れて1階に食品売場がある「福田屋百貨店FKD宇都宮店」があるほか、約1㎞離れて「フードオアシスOTANI宇都宮駅東店」、約1.3㎞離れて「たいらや今泉新町店」がある。

 今泉店の売場面積は389坪。ヨークベニマルの基本フォーマットは売場面積600~750坪ほどであるため、標準の約半分ほどの規模となる。18年に出店した「ヨークマルシェ大和町店」(売場面積301坪)と比べるとやや大きいが、立地環境も踏まえると、都市型小型フォーマットの2号店という位置づけと思われる。

直近改装店の“相似形”?「生鮮・デリカ一体型」の売場

 今泉店の売場を

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