4位 サミットストア五反野店
授賞理由
●日常のなかの非日常を感じさせる空間づくりで、買物自体が楽しくなる
●壁面を有効活用したディスプレイや、屋内栽培の野菜の販売など、他にはない独自性の高さ
●地域に密着した店づくりでこれからのSMの在り方を考えさせられた
●20台のセルフレジは圧巻
●天井までガラス張りで加工場を見せた総菜売場はライブ感が伝わってくる
中計「GG2022」を具現化したモデル店
4位入賞はサミット( 東京都/ 服部哲也社長)が建て替えオープンした「サミットストア五反野店」だ。同社が22年度までの3カ年中期経営計画「GO GREEN2022」(以下、GG2022)でめざす店づくりのモデルと位置づける店である。
具体的には「ハイタッチwithハイテック」をコンセプトに、最新技術を活用することで、地域住民に利便性と買物の楽しさを感じてもらえる店をめざしている。
新たな取り組みの1つとして、ドイツ・ベルリン発の農業ベンチャー企業のインファーム(Infarm)による次世代型屋内垂直農法のファーミングユニットを設置。店内や店舗の近くで農産物を生産し、物流による環境負荷を低減させる同社の取り組みが、サミットの方針と合致することから導入した。
そのほか、出入口付近の4本の柱には、デジタルサイネージを設置して季節感のある映像を流し、楽しい買物空間を演出する。
また、これまで都市型小型店で実験的に採用していたセルフレジを大型店で初めて、約20台設置。そうして浮かせた人時を接客やサービス向上につなげている。
5位 ビッグ・エー葛飾西亀有店
授賞理由
●店舗の開放感や商品配置のわかりやすさなど、従来のDSのイメージを覆すディスプレイに感銘
●レジ作業の省力化、補充作業の効率化などニューノーマルへの対応
●清掃ロボットの導入など、コスト削減への飽くなきチャレンジ精神
●インストアベーカリーをはじめとした商品の進化
MDと省力化をさらに進化させた「フューチャーストア」2号店
5位は小型ディスカウントストア(D S)を展開するビッグ・エー(東京都/三浦弘社長)が改装オープンした「ビッグ・エー葛飾西亀有店」だ。同社が「フューチャーストア」と呼ぶ、将来のモデル店の2号店と位置づける店舗で、昨年の1号店に続き、上位5位入りを果たした。
同店がとくに高い評価を得ているのが、ローコスト・オペレーションを進化させている点だ。なかでも同店で高い省力化の効果を見込むのが、新型のセミセルフレジと自動釣銭機の導入だ。セミセルフレジは、画像認識スキャナを搭載し、値引きシールを読み取るだけで、自動で値引き処理を行う。自動釣銭機は1日当たり77分の労働時間の削減が可能になっているという。それ以外にも自動運転掃除ロボットや自動温度管理機能を搭載した冷蔵・冷凍什器なども新たに採用した。
省力化を図りながら商品政策(MD)も進化させた。店内焼成のベーカリーの拡充や、売り切れ御免で、小型家電や日用雑貨・衣料などを販売する売場の設置により、来店頻度向上につなげている。
6位 ツルヤ前橋南店
授賞理由
●新天地でもツルヤの独自性の高い店づくりを実践している
●長野県の強力なSMが群馬県に進出し、勢力図にどのような影響を与えるか注目している
●多くのファンを持つ独自商品の開発力
●群馬県の地域性に応じた商品開発にも挑戦している点
県外初進出を果たした群馬県1号店
6位はツルヤ(長野県/掛川健三社長)の「ツルヤ前橋南店」だ。長野県で高い支持を得る同社が初めて県外に進出し、群馬県前橋市にオープンした店である。
ツルヤは長野県内で最大規模を誇るSM企業で、徹底した標準化で効率化を図る店づくりと、地元メーカーなどと共同開発する競争力の高いプライベートブランド(PB)商品を特徴とする。
売場レイアウトは
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