「エシカル消費」の品ぞろえを導入するうえで見ておきたいstyle tableの売場づくりを徹底解説
style table
新宿ミロードモザイク通り店
近年、人や社会、環境に配慮した「エシカル消費」や“持続可能”を表す「サステナブル」への関心の高まりを受けて、これらをテーマにした店・商品づくりが活発化している。しかしその提案を業績に結び付けられている企業は多くない。そうしたなか、「エシカル」「サステナブル」「ヴィーガン」をコンセプトにしたセレクトショップブランド「styletable」は独自の提案方法によって売上を伸ばすことに成功している。

「オーガニック」かつ“かわいい”商品を選定

「style table」は、小売店立ち上げ事業などを行うフラッグ(東京都/吹上直子社長)が展開するボランタリーチェーンだ。フラッグが同社のコンセプトのもと仕入れる化粧品や雑貨、食品などの2000~3000SKUの中から、各オーナーが裁量を持って商品を選択し店舗を運営する。2019年に東京・代官山に1号店を開業し現在、東京、神奈川に計5店を展開している。
なかでも同社が旗艦店と位置づけるのが、20年7月にJR・小田急電鉄「新宿」駅に隣接する商業施設「小田急新宿ミロード」内に開業した「新宿ミロードモザイク通り店」(東京都新宿区:以下、新宿店)だ。環境や人に配慮した商品を扱う店を求める商業施設側の意向と、流行に敏感な人が多く集まるターミナル駅で同店のコンセプトを発信したいというフラッグの想いが合致し出店につながった。
新宿店では、化粧品や雑貨、食品など計約500SKUを扱う。とりわけリピート購入につなげやすい特性を持つという理由から化粧品を全体の約6割と充実させている。
開業後の業績は好調だ。来店客の約8割はとおりすがりの新規客だが、リピーターが順調に増えつつある。新宿店の橋岡友季店長は「女性向けの店と思われがちだが、そうではない。食品のリピーターには男性もかなり多い」と話し、男女問わず健康や環境への関心は高まっているようだ。
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