ライフのオーガニックスーパー「ビオラル」首都圏1号店、 丸井吉祥寺店の売場づくりを解説!

2021/01/04 05:55
松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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売場各所にPBを差し込む

 イートインコーナーを併設した「BIO‐RAL Café(ビオラルカフェ)」では、旬の果物・野菜を使用したスムージー、乳化剤不使用のジェラート、有機コーヒーなどを楽しめる。

「ビオラルカフェ」で注文できる、乳化剤不使用のジェラート
「ビオラルカフェ」で注文できる乳化剤不使用のジェラート

 そのほか、業態名と同じ名称のプライベートブランド(PB)「ビオラル」の商品を売場各所に差し込んでいる。「無塩せきあらびきウインナー」(198円)や「低温殺菌牛乳」(278円)など、同PBのアイテム数は約100アイテムで、広報担当者によると現在も商品開発を加速させているとのことだ。

プライベートブランド「ビオラル」の「低温殺菌牛乳」(278円)
プライベートブランド「ビオラル」の「低温殺菌牛乳」(278円)

 「ビオラル」の首都圏での認知度はまだそれほど高くないが、コロナ禍で消費者の健康志向は確実に高まりつつある。こうしたニーズの高まりを追い風に、健康志向の商品に特化した「ビオラル」のようなSMが台頭していく可能性は低くはないだろう。実際、1号店の靭店の20年度上期売上高は対前年同期比約140%を記録し、黒字化を果たしたという。ライフの岩崎社長は20年末の会見で「将来はビオラル事業だけで売上100億円の規模にしたい」と発言しており、今後同社はますます「ビオラル」に力を入れていくとみられる。

記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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