紀ノ國屋がDaily tableをJR駅ではない光が丘にオープンした理由と売場解説

2020/12/25 05:55
「ダイヤモンド・チェーンストア」記者 若狭靖代

オーガニック製品、ワイン売場での工夫

 近年の健康意識の高まりを受け、需要が増えつつあるオーガニックやマクロビオティック商品は、共用通路に面した場所に専用コーナーを設置した。自然食品や無添加食品の開発・販売を行うムソー(大阪府/出口裕起社長)の商品を中心に、オーガニックの調味料、飲料、レトルト食品などが並ぶ。

 また、酒類は冷蔵・常温合わせて606SKUと、同店の中では加工食品(2300SKU)に次ぐ品揃え。世界各地のビールや選りすぐりの日本酒などを扱う中、とくに販売に力を入れているのがワインだ。日常使い向けのコストパフォーマンスを重視したワインを2本よりどり1980円、週末や来客向けのワインを2本よりどり2980円(税抜)で販売、手に取りやすい価格と選ぶ楽しみを訴求する。

ワインコーナーの様子
好みのワインを2本選べる定額のワインコーナー。これ以外にも、1本数千円〜の高級ラインも取り扱う

 このほか、ワイン売場からレジへの導線上に、ナッツやジャーキー、チーズサラミなどをPBを中心に陳列。ワインを購入したお客のあわせ買いを促し客単価を引き上げるねらいだ。

出店戦略に変化

 ここのところ紀ノ國屋では「Daily table」業態の出店が続くが、「コロナで先行きが不透明な中、路面店を出すのはなかなか難しい。(Daily tableの)業績が好調なことも要因のひとつ」と河奥氏。

 また、従来Daily tableはJR中央線沿線での出店が多かったが、今回はJRの乗り入れのない練馬区での出店となった。きっかけは関西初出店となった「紀ノ国屋ジェイアール京都伊勢丹店」(京都府京都市:20年4月オープン)で、「京都への出店をきっかけに東京以外のエリアでも、さまざまな商業施設から声をかけて頂くようになった。これからはJR沿線・東京以外にも積極的に出店を検討していきたい」とも河奥氏は話した。

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