“空間を売る”「無印良品 東京有明」の新たなサービスとは?

松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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4つの分野で街の空間づくりを企画 

 「街づくり」では、「家」「オフィス」「商業施設」「公共」という4つの分野で、企画から考える空間づくりのサービスを開始する。店舗周辺だけでなく、オンラインで全国の家庭や企業、自治体などから相談を受け付け、自然素材を生かした内装や什器を使用し、オフィスリノベーションから公共の遊休スペースの活用提案まで、依頼主とともに地域活性化に取り組んでいくサービスとなっている。東京有明店には、スタッフが働く環境を直接見ることができるモデルスペース「見えるオフィス」を設置した。

スタッフの働く環境がわかる「見えるオフィス」
スタッフの働く環境がわかる「見えるオフィス」

 そのほか、店舗のある江東区と連携し、食品ロスやごみの削減、リサイクルなど環境に関する取り組みを積極的に実施する。その一環として、1階には食べきれずに余った食品を回収する「フードドライブ」を、3階には「古着回収ステーション」を設けた。民間の店舗でこのような回収ボックスを導入したのは、都内では東京有明店が初だという。

余った食品を回収する「フードドライブ」
余った食品を回収する「フードドライブ」

 コロナ禍で過ごす時間が増えた自宅を中心に、自分が生活する場所をより快適にしたいというニーズは拡大しつつある。しかし、実際には何から始めたらよいかわからないという人も多い。東京有明店は、こうした人々にとってさまざまなアドバイスを受けるのに役立つ店舗となるだろう。

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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