年商40億円!「次の10年」担うフォーマット導入の「マックスバリュおゆみ野店」徹底解説

取材・文:小野 貴之 (ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長)
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マックスバリュおゆみ野店(マックスバリュ関東)

〒266-0033 千葉県千葉市緑区おゆみ野南5-37-1(イオンタウンおゆみ野店内)
電話:043-300-5155
京成電鉄千原線「おゆみ野」駅より徒歩15分

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(東京都/藤田元宏社長:以下、U.S.M.H)傘下のマックスバリュ関東(東京都/手塚大輔社長)は10月16日、千葉県千葉市にある「マックスバリュおゆみ野店」(以下、おゆみ野店)をリニューアルオープンした。同社が「次の10年の成長を担うフォーマット」に据える、「買物体験型スーパーマーケット」の1号店として大改装した同店では、どのような売場づくりをしているのだろうか。

「次の10年の成長」を担う新フォーマット

マックスバリュおゆみ野店の外観

 「当社は昨年に設立10周年を迎えた。そのタイミングでこれまでの10年間を振り返るとともに、次の10年間でどのように成長していくかを検討してきた。そして、次の10年の成長を支えるフォーマットで行う取り組みを、このおゆみ野店のリニューアルで全部やってみようと考えた」

マックスバリュ関東 手塚大輔社長
手塚大輔社長
「お客さまの家事を効率化するという視点を持ちつつも、ゆっくりと買物を楽しめるような店づくりを心がけた」

 おゆみ野店リニューアルの際に行われた記者会見で、マックスバリュ関東の手塚大輔社長はこのように切り出した。

 手塚氏がマックスバリュ関東の社長に就任したのは2017年3月のこと。以来、同社は既存店の活性化に力を注いできた。ID-POSを活用した顧客データの分析や従業員の意見を反映した店づくりの推進など、顧客視点に立った諸々の取り組みが奏功し、直近2期(2019~20年2月期)の通期決算では増収・営業増益を果たしている。

 成長を軌道に乗せたい同社がめざすのは、次代の成長を担う新フォーマットの構築だ。親会社のU.S.M.Hは20年4月、20年度(21年2月期)を初年度とする第2次中期経営計画を策定。重点施策とする4つの構造改革の1つに「フォーマット改革」を掲げ、「既存店舗への積極投資によるフォーマット転換」を図っていくとしている。このうち、マックスバリュ関東として取り組む新しいフォーマットの1号店として選ばれたのが、このおゆみ野店というわけだ。

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取材・文

小野 貴之 / ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長

静岡県榛原郡吉田町出身。インターネット広告の営業、建設・土木系の業界紙記者などを経て、2016年1月にダイヤモンド・リテイルメディア(旧ダイヤモンド・フリードマン社)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属し、小売企業全般を取材。とくに興味がある分野は、EC、ネットスーパー、M&A、決算分析、ペイメント、SDGsなど。趣味は飲酒とSF小説、カメラ

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