トライアル、関東初のスマートストアを開業、千葉市の既存店舗を改装

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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トライアルのセルフレジ機能付き買い物カート
セルフレジ機能付き買い物カートとAI登載カメラを導入した

 トライアルホールディングス傘下のトライアルカンパニー(福岡市)は7月3日、千葉市稲毛区の「スーパーセンタートライアル長沼店」を改装し、人工知能(AI)などのデジタルテクノロジーを活用した「スマートストア」業態として、リニューアルオープンした。

 同社は九州でスマートストアを展開してきたが、関東では長沼店が初めて。トライアルでは2021年前半までに、スマートストア業態の店舗を福岡県と佐賀県で60店舗まで拡大することを目指している。

 長沼店では、セルフレジ機能を搭載した買い物カート(スマートショッピングカート)と、陳列棚の欠品や店内での人の流れを分析するAIカメラを導入した。スマートショッピングカートは、トライアルの19店舗で約2000台が導入されているが、長沼店が導入したモデルでは、買い物客がスキャンした商品に合わせてレシピ提案をする機能を新たに追加した。AIカメラについては、設置台数を688台にまで増やす予定。

 トライアルは、小売業向けに特化した「リテールAI」の開発を進めてきたが、流通業界に広く普及させることを目的に2019年11月、サントリー酒類や日本ハム、日本アクセスなど5社と合同プロジェクト「リアイル」を結成した。長沼店は同プロジェクトの旗艦店と位置づけられており、リアイル参画企業は今後、同店舗を中心にリテールAIを活用したさまざまな実証実験を行っていく予定だ。

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