セブン&アイ新業態コンフォートマーケット2号店を最速レポート! 1号店との違いは!?

小野 貴之 (ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長)
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内装を一新!売場配置も一部変更

 1号店との違いは何か。大きく変わったのは内装だ。中延店の内装は白と黒を基調とした都会的な印象のデザインであったのに対し、西馬込店では、木目調の床を採用し、天井は白塗りではなく、配管が見えるシースルータイプとしている。同社広報によれば、「毎日買い物に来てもらえるような、『親しみをやすさ』を演出する」のがねらいだという。

店舗1階入口から見た売り場。総菜のラウンドケースと青果売場が目に飛び込んでくる

 売場配置も一部変更している。最大の変化は、中延店では2階に配置していた青果売場を西馬込店では1階の入口付近に配置している点だ。「総菜などと同様に青果も購買頻度が高い商品。お客さまの買い回りやすさを勘案し、このようなレイアウトを採用した」(同社広報)。

西馬込店の売場レイアウト(同店配布パンフレットより)

 実際に入口から売場を眺めると、中延店でも採用したラウンド什器による総菜売場と青果売場が目に飛び込んでくる。1号店と比べると、一般的な食品スーパーに近づいた印象だ。なお、この変更に伴い、中延店では1階に配置していた酒類売場は、西馬込店では2階に移動している。

2階グロサリー売場。中延店オープン時よりも陳列は高い

 SKUの増加に伴って陳列方法も変更しており、2階グロサリー売場を見ると、中延店と比べてゴンドラは高く、通路幅も狭く感じられる。商品が迫ってくるような“量感”を志向した売場づくりに挑戦しているようだ。

中延店でヒットしているという「ミニプラムトマト」(本体価格248円)

 商品政策は基本的に1号店を踏襲しているようだ。中延店と同様、調達・物流ともにセブン&アイグループのものは使用していないそうで、「セブンプレミアム」の扱いもない。ただ、新商品は一部導入しており、1階ベーカリー売場で提供する焼き立てピザはその一例。500℃で焼成できる専用のピザ窯を今回初めて導入し、「マルゲリータピザ」「てり焼きチキンピザ」など直径30cmのピザを480~580円と値ごろ感のある価格で提供する。

1階にあるベーカリー売場。中延店よりもアイテム数は増えている

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記事執筆者

小野 貴之 / ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長

静岡県榛原郡吉田町出身。インターネット広告の営業、建設・土木系の業界紙記者などを経て、2016年1月にダイヤモンド・リテイルメディア(旧ダイヤモンド・フリードマン社)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属し、小売企業全般を取材。とくに興味がある分野は、EC、ネットスーパー、M&A、決算分析、ペイメント、SDGsなど。趣味は飲酒とSF小説、カメラ

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