「カスミ松ヶ丘店」が改装オープン 販促物を多用し“わかりやすい売場”に
カスミ(茨城県/塚田英明社長)は10月24日、「カスミ松ヶ丘店」(茨城県守谷市:以下、松ヶ丘店)をリニューアルオープンした。改装では、スライド棚などの新たな什器を導入して作業の効率化を図るほか、売場の各所で販促物を多用することで、お客にとって”わかりやすい売場”を追求している。

スライド式什器導入で作業負担を軽減
松ヶ丘店は、つくばエクスプレス「守谷」駅から約1.5㎞に位置するショッピングセンター「アクロスモール守谷」内に立地する。モール内には「GU」「ドラッグスギ」「セリア」など21の専門店が入居。周辺は戸建てやアパートが並ぶ住宅地となっており、20~50代のファミリー層や単身世帯が多い。
守谷市内には「カスミフードスクエアイオンタウン守谷店」「カスミ守谷テラス店」「FOOD OFFストッカー守谷店」など自社店舗が多く、カスミのドミナントエリアとなっている。一方で競合店としては3㎞圏内に「西友守谷店」「ヨークベニマル守谷店」「ジャパンミート生鮮館守谷店」などがある。
松ヶ丘店の売場面積は2333㎡。「カスミ」屋号の店舗としては標準規模にあたる。なお、ショッピングモール内の店舗ということもあり、半径10㎞という広域を商圏としている。
旧店は2006年4月に開業して以来19年にわたり営業を続け、改装は今回が初めてとなる。改装に際して、松ヶ丘店では取扱品目数を約1万4000SKUから約8400SKUまで絞り込み、強化カテゴリーの生鮮3品・総菜の比重を高めた。リニューアル後のこれらの構成比は合計で約51%。各部門ではとくにファミリー層のニーズに合わせて簡便・即食商品を拡充した。
加えて、売場は作業効率を意識して什器を刷新。冷蔵ケースや一般食品棚でスライド式什器を導入するほか、店舗入口のほか売場各所で投げ込み陳列を行い、陳列・補充の負担を低減する。
そのほか、販促物も大幅に拡充し、視認性が高く“わかりやすい”売場づくりを追求する。カテゴリーごとに天井から写真付きのPOPを吊り下げるほか、「毎日がお買得!!」といったメッセージは遠くからでも見えるよう大きな文字で掲示。お買得商品は什器上部にのぼりを設置し、一目で陳列場所がわかるようにした。


このような販促物を多用した売場づくりは、9月にリニューアルした「カスミフードスクエアライフガーデン東松山店」(埼玉県東松山市)、10月10日にリニューアルした「カスミフードスクエア新木駅前店」(千葉県我孫子市)で実験的に実施しており、同店はこれらに次ぐ3店舗目にあたる。今後、カスミは改装を通じて導入店舗を拡大していく予定だ。
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