プロ以外の顧客の需要も視野に、専門店として充実した品揃えを訴求=ハードストック富士

ダイヤモンド・リテイルメディア 流通マーケティング局
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いざというときに頼りにされる店舗であることを重視

ハードストック富士売場
店頭のショーケースで展開するレーザー墨出し器。注目度を高めている

 顧客構造が多様化する中でプロ専門業態は今後どのような取り組みが必要なのだろうか。ひとつは店頭での演出手法だ。ハードストック富士は店内の内装をシンプルでやや瀟しょうしゃ洒ともいえるすっきりしたイメージを採用。入口付近にはゆったりとしたスペースを確保し、プロ以外の来店客でも入店しやすい雰囲気づくりを行っている。

 またワークウエアや安全靴ではカジュアル志向を踏まえて陳列にも工夫を凝らしている。ショーケースや照明を駆使することで、より見せる演出にシフトした売場づくりを行っている。また品揃えに力を入れる工具類については、スライド什器や多段什器を使用した集中陳列を行うことで選びやすく買いやすい売場づくりをめざす。

 武藤店長は「“プロショップ”という言葉の意味も多様化しています。当店のように土日ともなればお子さま連れで来店されるお客さま層の多い店もありますし、たとえば作業用のツナギをファッションとして選択されるお客さまもいらっしゃいます。セミプロ的なスタンスから道具・工具を求められるお客さまも。

 しかし、やはり大切にしなければならないのは、いざというときに頼りにされる安心感のある店という存在感ではないでしょうか。たとえば小さな部品や建材でも、使用頻度の高い商品はエンドで大量陳列を行う。それだけ品揃えしてあることで、“絶対に欠品はない”という安心感を持っていただくことにつながると思います」と話してくれた。

ハードストック富士売場
各エンドでは大量陳列を展開。十分な品揃えをアピールする(左)消耗品類も幅広く品揃え。いざというときのニーズにも対応(右)
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