ヤオコー本庄中央店レポート!ヤオコーはやっぱり「総菜」がスゴイ

小野 貴之 (ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長)
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 多くの食品スーパー企業がベンチマークするヤオコーの総菜売場。本庄中央店では、新たな試みとして魚総菜を集めて「漁火(いさりび)」と銘打ちコーナー展開する。

 「パタゴニア湖塩」を使用した「大鉢マグロカマ焼き」や高級魚メロカマを48時間漬け込んだ「メロカマ西京焼」など調理方法や食材にこだわった商品が多数見られた。

 新店や改装で導入が進む鉄板焼コーナーも設けている。調理場がガラス張りとなっており、調理の様子を見ることができる。卵焼きやお好み焼き、焼きそばなどを提供する。

ガラス張りの調理場でライブ感を演出する

 和総菜コーナーでは、埼玉県東松山市の「デリカ・生鮮センター」で製造した「八方だし」を使った煮物を販売する。近年、人手不足を背景に和総菜をアウトパック化するチェーンは多いが、ヤオコーではセンターでダシを製造をするものの最終加工は店内で行うなど、センター加工とインストア製造を使い分けることでおいしさを追求しているという。

センターで製造した「八方だし」を使った和総菜

 寿司コーナーでは、「未来のカタチ からだを想う寿司の新提案」と掲げ、糖質オフのシャリを使用した各種寿司を販売する。十六穀米とこんにゃくを使うことで、従来のものより糖質を約20%カット(同社比)したという。「ローストビーフ握りと生春巻きロール」「こんこん恋なり」など4SKUを販売する。

糖質オフのシャリを使用した寿司

 ヤオコーによれば、本庄中央店の総菜部門のアイテム数は330で、売上高構成比(初年度)では17%を見込んでいるという。「今期は旗艦店(の出店)はない」と広報担当者は控えめだが、旗艦店出店がなくてもヤオコーの総菜部門は絶えず新たなチャレンジや細かい改良に取り組んでいる。最近はデリカ・生鮮センターの活用領域が広がっているとのことで、今後は「省力化」と「おいしさ」を両立させた商品が続々と投入されると見られる。進化を続けるヤオコーの総菜から目が離せない。

(店舗概要)
店名 ヤオコー本庄中央店
開店日 2019年12月4日
所在地 〒367-0053 埼玉県本庄市中央2-62-1
営業時間 9:00~22:00
店長 宮川誠
店舗面積 1976.68㎡(597坪)
年商目標 15億円(初年度)
駐車台数 1509台(モール全体)
従業員数 正社員19人、パートナー・ヘルパー・アルバイト120人(延べ人数)
イートイン席数 16席

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記事執筆者

小野 貴之 / ダイヤモンド・チェーンストアオンライン 副編集長

静岡県榛原郡吉田町出身。インターネット広告の営業、建設・土木系の業界紙記者などを経て、2016年1月にダイヤモンド・リテイルメディア(旧ダイヤモンド・フリードマン社)入社。「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属し、小売企業全般を取材。とくに興味がある分野は、EC、ネットスーパー、M&A、決算分析、ペイメント、SDGsなど。趣味は飲酒とSF小説、カメラ

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