サミットストアテラスモール松戸店、店内の横長大型ディスプレイがスーパーの店内販促を変える!

2019/11/01 06:30
松尾 友幸 (ダイヤモンド・チェーンストア 記者)
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サミット(東京都/竹野浩樹社長)は1024日、千葉県松戸市に同日オープンしたショッピングセンター(SC)「テラスモール松戸」に「サミットストアテラスモール松戸店」(以下、松戸店)をオープンした。売場面積は約600坪で、201719年度の3カ年の中期経営計画「創革2019」で同社が取り組んできた「新しい店づくり」の集大成となる店舗だ。

サミットストアテラスモール松戸店
サミットストアテラスモール松戸店

「地元愛」が強い松戸市民に向け地域商品を強化!

 松戸店はJR常磐線・武蔵野線「新松戸」駅から直線距離で南東約1.4㎞の場所にある。店舗の前には国道6号線につながるけやき通りが南北に通っており、車で来店しやすい立地となっている。

 生鮮3部門と総菜・ベーカリー売場を中心に、店内の売場を写真とともに見ていこう。入口すぐの青果売場では、松戸市内や千葉県各地で収穫された地場野菜のコーナーをサミット最大規模の15尺で展開する。これは事前調査により判明した、松戸市民は地元への愛着が強いという商圏特性を考慮したためだ。

サミット最大規模の地場野菜コーナー
サミット最大規模の地場野菜コーナー

 このほかローカル色を打ち出した施策としては、冷凍食品売場そばで地元メーカーが製造したカステラや海苔、地酒などの地域商品を展開している。

地元愛が強い松戸市民に向けローカル商品を集積した

 鮮魚売場では、鮮魚部門が仕入れた新鮮な素材を使用して店内製造した「にぎり寿司」に加え、松戸店では「炙りにぎり寿司」も新たに展開する。

松戸店から新たに発売した「炙りにぎり寿司」
松戸店から新たに発売した「炙りにぎり寿司」

部門を超えた売場づくりに注力

 精肉売場では、肉総菜の「グリルキッチン」コーナーで「デミグラスハンバーグ(国内産牛豚使用)」(258円:以下、税抜)や「【国内産】若どりももトマトチーズ焼」(100g当たり198円)などを新商品として投入。そのほかレンジアップ商品や鍋セットなどの簡便商品を集積し、お客が買い回りしやすいようにしている。このうち鍋セットでは、鮮魚部門の素材を使用したものもまとめて精肉売場で展開し、メニューの選択肢の幅を広げた。

新商品の「【国内産】若どりももトマトチーズ焼」
新商品の「【国内産】若どりももトマトチーズ焼」

 総菜売場では、揚げ物を中心とした温総菜を拡充し、島陳列で展開する。また、精肉部門の「レンジで簡単 お肉屋さんのボロネーゼ」や青果部門の「レンジで簡単 フレッシュトマトのナポリタン」(いずれも398円)など、生鮮各部門が店内製造したレンジアップパスタは、松戸店オープンの約2週間前に改装した「シーアイハイツ和光店」(埼玉県和光市)での取り組みを踏襲し、部門を超えて総菜売場の冷蔵ケースで展開する。

総菜売場では、生鮮各部門が製造したレンジアップパスタを冷蔵ケースでまとめて展開する
総菜売場では、生鮮各部門が製造したレンジアップパスタを冷蔵ケースでまとめて展開する

 ベーカリー売場では「パニーニ(ベーコン&トマト)」(180円)や「ショコラ」(160円)などの総菜パンや菓子パンのほか、窯焼きピッツァやサンドイッチ、100円の均一価格で提供するスイートドーナッツなど、豊富な品揃えを展開する。

ベーカリー売場では豊富な品揃えを展開
ベーカリー売場では豊富な品揃えを展開

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記事執筆者

松尾 友幸 / ダイヤモンド・チェーンストア 記者

1992年1月、福岡県久留米市生まれ。翻訳会社勤務を経て、2019年4月、株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。流通・小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部に所属。主に食品スーパーや総合スーパー、ディスカウントストアなど食品小売業の記者・編集者として記事の執筆・編集に携わる。趣味は旅行で、コロナ前は国内外問わずさまざまな場所を訪れている。学生時代はイタリア・トリノに約1年間留学していた。最近は体重の増加が気になっているが、運動する気にはなかなかなれない。

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