岡田尚也社長が語る ビオセボンが駅ナカに出店を始めた理由

2019/07/31 05:15
    大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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    デリカで売上高の約25%を稼ぐ

    パックの入りの総菜など、無添加や有機食材にこだわったデリカをコーナー化している
    出入口すぐの目立つ場所に冷蔵平台を設置し、弁当やおにぎり、パックの入りの総菜など、無添加や有機食材にこだわったデリカをコーナー化している

     一方、駅ナカという立地上、利便性の高い商品としてデリカの販売を強化した。出入口すぐの目立つ場所に冷蔵平台を設置し、弁当やおにぎり、パックの入りの総菜など、無添加や有機食材にこだわった商品をコーナー化している。
     同店では店内調理スペースを設けておらず、そのため商品は100%アウトパックだ。「オーガニックにこだわる当店向けの商品を委託できるメーカーは多くない。しかし店舗数が10店を超えて取引量が増え、それにより取引先が広がり、アウトパック商品だけでも充実した品揃えを提供できるようになっている」(岡田社長)。
     デリカの取り扱いSKU数は約120(チーズ、パン、コーヒーを含む)で、全体の売上高構成比のうち25%以上を稼ぎたい考えだ。

    近年、注目が高まっているとして強化しているのが「ヴィーガン」向けの商品だ。すべて植物性の食材を使用したサンドイッチや、ヨーグルトのほか、アーモンドミルクなどを揃えて「ヴィーガンランチ」を提案していた

    ようやく開発できた!岡田社長悲願の商品とは・・・

     デリカとともに力を注ぐのが洋菓子の販売だ。ロールケーキや、チーズケーキ、エクレアなど約15SKUを揃える。これらもすべてオーガニックの商品だ。
     なかでも岡田社長が「ようやく開発できた悲願の商品」とするのがシュークリームだ。食品スーパーやコンビニエンスストアでは人気上位のスイーツであるが、オーガニックの商品はほとんどなく、取引先の協力を得てようやく商品化できたという。「このように取り扱いのない商品を1つずつ減らしていき、お客さまの不便を解消していきたい」(岡田社長)

    販売に力を注ぐ洋菓子。手前が「シュークリーム」(税抜220円)。兵庫県の菓子メーカー弁天堂の協力を得て、ようやく商品化できたという
    販売に力を注ぐ洋菓子。手前が「シュークリーム」(税抜220円)。兵庫県の菓子メーカー弁天堂の協力を得て、ようやく商品化できたという

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