新店から見る島忠の変化 客数大幅増の理由とは?

高浦佑介 (ダイヤモンド・ホームセンター編集長)
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ショップインショップに挑戦
「モノからコトへ」を実践

CUBE
コンセプトは「きて、みて、さわって、体験する新しいライフスタイル」。9つの「CUBE」でそれぞれ商品を体験できる

 「え、これが島忠の店舗!?」(2回目)

 千葉県松戸市の「ホームズKITE MITE MATSUDO店」(『ダイヤモンド・ホームセンター』615日号号にて掲載)に筆者が初めて行ったとき、またもやいい意味で裏切られた。

 同店は都市型の新フォーマット2号店で、JR常磐線「松戸」駅から徒歩5分の商業施設「KITE MITE MATSUDO」の4階部分にある。

 コンセプトは、「きて、みて、さわって、体験する新しいライフスタイル」。実際、売場の中に、「CUBE」と呼ばれる、体験ゾーンを9つ設置した。CUBEでは、転がすことで高さを変えられるキッズ用の机・椅子などの商品を試せたり、カーテンの遮音、遮光効果を実際に確かめられたりするなど、実際に商品を体験できる。

 商品政策は900坪という限られた売場面積を最大限生かすため、優先順位をつけたという。家具、インテリアのほか、食品やグリーン、キッチン用品でしっかり体験型の売場をつくる一方、日用品、DIY、アウトドア売場をカットした。

 KITE MITE MATSUDO店のターゲットは、さいたま中央店同様、ニューファミリー層。

 島忠の大変革はまだ始まったばかり。今後もさまざまな実験を重ね、客数増をねらっていく。

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記事執筆者

高浦佑介 / ダイヤモンド・ホームセンター編集長

2010年東京大学文学部卒業、12年同大学院修士課程(社会心理学)修了。14年ダイヤモンド・リテイルメディア入社。『ダイヤモンド・チェーンストア』誌の編集・記者を経て、19年4月より現職。

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