主婦目線の調査グループが6店舗分析で判明!エバグリーンが「選ばれる理由」とは

解説:主婦っとサーベイ:伯井裕子、主婦っとサーベイ:網島婦貴
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「エバグリーン」の強さを別の角度から分析するため、本稿では、関西在住・主婦歴40年の2人からなるスーパーマーケット調査グループ「主婦っとサーベイ」に調査を依頼。和歌山県・大阪府・奈良県内の計6店舗を“利用者目線”で分析してもらった。
調査日:2022年10月10日・15日 ※文中の価格は調査日のもの、本体価格

店舗裁量の大きさが窺える「POPの個性」

 まず訪れたのは、南海本線「和歌山市」駅からクルマで約20分の場所に位置する「スーパーエバグリーン古屋(こや)店」だ。2021年10月オープンということもあり、きれいな店構えだった。

スーパーエバグリーン古屋
スーパーエバグリーン古屋店
●所在地: 和歌山県和歌山市古屋95-1
●営業時間: 9:00~24:00

 売場でとくに目を引いたのは鮮魚と総菜の品揃え。鮮魚売場では、2尾分の身とだし取り用の頭・骨まで入った「鍋用ハモ」(1580円)、鮮魚寿司コーナーではネタの大きな「握り寿司」(1390円)、「鯖高菜」(250円)や「海鮮巻」(498円)など、旬や新鮮な素材を値ごろ感のある価格設定で訴求する商品が目立った。

 一方の総菜売場では、「だし香るロースカツ丼」(430円)や「海老と野菜のかき揚げ丼」(398円)など500円以下の売れ筋メニューが並ぶほか、ミニサイズの「かつ丼」(298円)も展開するなど、品揃え・量目ともに幅広い。さらに各商品の盛り付けが丁寧かつ美しく、思わず手に取りたくなる商品づくりがなされていた。

 他方で、古屋店のユニークさは、POPに凝縮されているように感じた。「本当にお得なものはチラシに載せません」といった特徴的な文言のPOPが各所で掲示されている。さらに地酒コーナーでは一つひとつの銘柄に、味わいや香りについて記したPOPがついており、この取り組みは

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