”尖り”がないからこそ要注目!? ライフの新店「ビエラ蒔田店」の売場を解説!

2022/10/27 05:56
雪元 史章 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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鮮魚と精肉の鮮度&品揃えを武器に

 まずは、注力したという鮮魚と精肉から実際の売場を見ていこう。

 鮮魚は活気あふれる対面販売コーナーを目玉に、新鮮な丸物をダイナミックに展開。オープン日は旬の「秋刀魚」を平台に並べ旬も演出していた。

ライフビエラ蒔田
鮮魚は対面販売を行い、新鮮な丸魚を豊富に展開

 刺身の品揃えも充実しており、オープン日は「高知産金目鯛」「鹿児島産やがら」「山形産甘鯛」など高級魚の刺身を重箱を模したデザインのパックに入れて販売。既存店で人気の高い鮮魚寿司「うを鮨」では、「てまり寿司」「ケーキ鮨」「9種の彩り海鮮丼」など見た目にも華やかなメニューも多く揃えた。

ライフビエラ蒔田
オープン日は高級魚の刺身も多く揃えていた

 このほか、保存に便利な冷凍魚は専用の冷凍平台什器でコーナー展開し、鮮度を逃さない真空パックの干物や焼き魚などを販売していた。

 もう1つの強化部門である精肉では、ファミリー層も多いことから焼き肉向け商品を強化したほか、肉総菜の販売にも力を入れる。

 前者についてはライフではおなじみの「かみふらの和牛」を軸にさまざまな部位・量目のパックを展開するほか、オープン記念商品として焼き肉やステーキ肉、ソースなどを盛り込んだ「黒毛和牛の肉袋」を先着100名限定で販売していた。

ライフビエラ蒔田
オープン記念商品の「黒毛和牛の肉袋」(数量限定)

 肉総菜に関しては「豚ヒレ一本揚げ」(1本580円)や「国内産あまに鶏ももから揚げ」(100g・198円)などフライ類を中心に売り込んでいたほか、「黒毛和牛ローストビーフ」(70g・880円)をはじめ、ローストビーフをさまざまな量目・種類で提案していた。

肉総菜は揚げ物メニューの存在感が大きい
肉総菜は揚げ物メニューの存在感が大きい

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記事執筆者

雪元 史章 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

上智大学外国語学部(スペイン語専攻)卒業後、運輸・交通系の出版社を経て2016年ダイヤモンド・フリードマン社(現 ダイヤモンド・リテイルメディア)入社。企業特集(直近では大創産業、クスリのアオキ、トライアルカンパニー、万代など)、エリア調査・ストアコンパリゾン、ドラッグストアの食品戦略、海外小売市場などを主に担当。趣味は無計画な旅行、サウナ、キャンプ。好きな食べ物はケバブとスペイン料理。全都道府県を2回以上訪問(宿泊)。

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