関西新店の新MDは関東で受け入れられるか!? 「ロピアおおたかの森コトエ店」売場レポート

矢野清嗣
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「クラフトビール」が充実!

 同じく売場中央で展開する菓子売場も商品を絞っている。こちらでも韓国産の商品の提案に力を入れており、スナックやグミ、クッキーなど韓国菓子41品目をラインナップする。そのほかエンドでは、ロピア定番のオリジナル商品、トルコから直輸入の「フュージョンチョコレートビスケット」を大きく訴求していた。

クラフトビールコーナーでは地元・千葉県産の商品もラインナップする

 酒類では、クラフトビールの豊富な品揃えが目を引いた。18尺6段のスペースで地元・千葉県産の「柏エール」「九十九里オーシャン」「安房麦酒」など13品目を扱う。そのほかにも、国産11品目、米国を軸とした海外クラフトビールを355mℓ62SKU、約500mℓのロング缶76品目を揃える。価格は若干高めではあるものの、ビール好きを唸らせるような魅力ある品揃えだ。

関西の店舗で導入中の新MDが随所に!

 首都圏では久しぶりの新店ということもあって、今回は期待をもって売場を調査した。

 おおたかの森店では、今年3月開店の「兵庫三田店」(兵庫県三田市)で導入した刺身の対面コーナー、昨年9月開業の「大和郡山店」(奈良県大和郡山市)でスタートした寿司の対面バラ売りなど、関東では初導入となる商品政策が見られた。

 そのほかにも、21年11月オープンの「京都ヨドバシ店」(京都府京都市)で導入した冷蔵のクラフトビールや韓国食材、全国の醤油を集めた「職人醤油」コーナーなど、関西地区の新店で取り組んでいる新たな試みが随所で見られた。これら関西でのチャレンジが、首都圏ではどれだけ受け入れられるかが当面はポイントになるだろう。

韓国食材コーナーも関西で始まった試みの1つだ

 もう1つ注目したいのは、売場から感じる雰囲気が既存店とは少し異なっていた点だ。感覚的な話になるが、おおたかの森店は肩に力が入っていない、“自然体”での売場づくりがなされているように感じた。従来のロピアの売場は競合店を意識した強気の対応が前面に出ているが、このおおたかの森店は「地域にどう溶け込むか」が重視されているようだ。

 豊かなマーケットではあるものの、ロピアはおおたかの森店の商圏を慎重に考えているのかもしれない。とくに、平日と週末の落差が大きいと踏んでいるようで、週末こそ「量感」を追求した売場演出がみられたが、平日は商品の陳列量も少なく、客数に応じて商品展開を変えているようだ。そうした柔軟な対応が取れるのも「個店経営」を標榜するロピアの強さであるかもしれない。

(店舗概要)
開店日 2022年4月27日
所在地 千葉県流山市おおたかの森1-15-3
売場面積 約500坪(歩測)
営業時間 10:00~20:00
駐車場 679台(SC全体)

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