首都圏では10カ月ぶりの出店! 「ロピアおおたかの森コトエ店」の売場を解説

矢野清嗣
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競合店は衝撃? 独自のスタイルの鮮魚売場

 続いて鮮魚売場。ロピア進出を待ち受けた競合店は、丸物がなく、刺身はサクの対応で、寿司は人気のパック商品が並ぶ、ロピア従来の鮮魚売場を想像したことだろう。だが、そうした予想を裏切り、おおたかの森店では大胆に鮮魚売場を変化させている。

壁面18尺のスペースでは、専任スタッフを配置し、丸物と切身を大きく展開する。調査日は、「真あじ」(1尾200円、3尾540円)や「真鯛」(1尾1200円)、「アワビ」(1個200円)などを販売していた。

対面売場で刺し身を販売する。写真はシマアジ(1パック500円)

 隣には5尺の多段冷蔵ケースを配置し、「刺身2点盛」(790円)、「本まぐろ赤身」(690円)など刺し身16品目を扱う。隣にはもう1つ、5尺の冷蔵ケースを配置し、直近の新店で導入している対面寿司コーナーを展開。購入するお客は、8~9貫入りか6~7貫入りのパックを選択し、「えんがわ」(1貫200円)、「本まぐろ中とろ」(同250円)、「真鯛炙り」(同300円)、「金目鯛」(同350円)、「超特大エビ」(同500円)など21品目から選んで購入する。

 また、従来は店内加工であった「いくら醤油漬け」「しらす干し」「まぐろたたき」「辛子明太子」などの商品は、草加プロセスセンターからの納品とするなど、現場の作業負担を軽減する取り組みも見られた。

 これまでにない独自のスタイルの鮮魚売場は、競合店に大きな衝撃を与えたと思われる。

“完成された”精肉売場、豚肉と鶏肉が充実!

 精肉売場は約45坪(歩測)で、正面から見て右壁面52尺が豚肉、鶏肉、ひき肉コーナー、正面壁面30尺が牛肉コーナーとなっている。平場は20尺4列で、特売商品のほか、メガ盛、馬刺し、ホルモン、冷凍肉などそれぞれテーマを持たせて商品をコーナー展開する。

 牛肉は店内加工で「黒毛和牛」「みなもと牛」「輸入牛」を「ステーキ」「焼肉」「ブロック」「切り落とし」とメニュー別に陳列。リズム感のある配置で、“買いやすさ”が意識された売場となっている。

 特徴的だったのは豚肉に力を入れている点で、「TOKYO X」をはじめブランド肉からスペイン産のイベリコ豚、国産では千葉県産の三元豚をラインナップ。冷凍では、チリ産、メキシコ産、スペイン産を揃え、メガ盛りを充実させていた。鶏肉も重点商品であるようで、オリジナルの千葉県産「みなもと鶏」を軸に、「博多地鶏」「極鮮鶏」などで銘柄肉も扱う。

 後編では、総菜、日配、加工食品などの売場を見ていこう。

(店舗概要)
開店日 2022年4月27日
所在地 千葉県流山市おおたかの森1-15-3
売場面積 約500坪(歩測)
営業時間 10:00~20:00
駐車場 679台(SC全体)

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