首都圏では10カ月ぶりの出店! 「ロピアおおたかの森コトエ店」の売場を解説

矢野清嗣
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ロピア(神奈川県/高木勇輔代表)は4月21日、千葉県流山市に「ロピアおおたかの森コトエ店(以下、おおたかの森店)」をオープンした。首都圏では、2021年7月のオープンの「ロピア権太坂店」(神奈川県横浜市)以来、約10カ月ぶりの新店となる同店ではどのような売場づくりをしているのか。現地に足を運んだ。
調査日=4月27日、5月17日 ※本文中の価格はすべて本体価格

ロピアおおたかの森コトエ店の外観

ニュータウンの駅チカ商業施設内に出店

 ロピアが4月21日にオープンしたおおたかの森店は、首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)と東武鉄道野田線が乗り入れる「流山おおたかの森」駅から徒歩4分の場所にある。大和ハウス工業が手掛ける商業施設「COTOE流山おおたかの森」の核テナントとなる店舗で、同施設改行の1週間前に先行オープンした。同施設にはロピアのほか、「コジマ×ビッグカメラ」「マツモトキヨシ」「西松屋」などが入る。ちなみに流山市には、「ロピアアクロスプラザ流山」に続く2店舗目の出店となる。

 「流山おおたかの森」駅周辺は、05年8月につくばエクスプレスが開通し、都心まで30分というアクセスの良さから新たなベットタウンとして急速に発展している。流山市の人口現在約20万人で、人口増加ペースは全国トップレベルを誇る。

 その中でもとくに多いとされるのが30代の子育て世代で、「流山おおたかの森」駅周辺には、比較的築年数が浅い若いファミリー向けのマンションが建ち並ぶ。豊かな商圏とあって競合も多く、「流山おおたかの森」駅を中心に、「イトーヨーカドー」「ヤオコー」「カスミ」「ベルク」「ベイシア」「マルエツ」「東武ストア」など、狭い範囲に有力チェーンの店舗がひしめく、食品小売の激戦区となっている。

ロピアおおたかの森コトエ店の売場レイアウト(筆者作成)

 商業施設内1階部分に入るおおたかの森店。売場面積はロピアのほぼ標準となる約500坪(歩測)で、店舗正面から見て左サイドに生鮮、右サイドに和洋日配を配置する。「生鮮+日配」の売場スペース構成比は約61%と、ほかの店舗と比較すると高い。反面、それ以外の加工食品や菓子、冷凍食品などはやや絞っているようだ。

鮮度重視の青果売場

部門ごとに売場を見ていこう。青果売場はワンウエイ方式で、冷蔵ケースは入口付近と作業場前、そのほか平台の一部の合計22尺と少なく、ほとんどが常温での展開となる。そのためか、売場は売れ行きに合わせた補充体制であると思われ、陳列は量感というよりも鮮度を重視しているようだ。

売場はすっきりとして買いやすく、調査日は、チラシ掲載のキュウリ4本、レタス1玉を目玉商品として99円の特価で販売。ほかにも、ブロッコリーや小松菜、ほうれん草といった売れ筋野菜を99円で提供しており、売場にいると「安い」と会話するお客の声が聞こえてくる。競合店にとっては、この価格設定は間違いなく脅威であることだろう。

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