まいばすけっと1000号店!新デザイン導入、大森北1丁目の売場づくりを徹底解説!

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まいばす大

2022年1月14日、東京都大田区のJR「大森」駅からほど近い場所に、まいばすけっとの新店がひっそりとオープンした。店名は「まいばすけっと大森北1丁目店」。大々的なリリースはされず、静かな開店となった同店だが、この出店によりまいばすけっとは1000店舗体制となった。05年12月の1号店出店から数えて約16年、1000店目の店舗で同社はどのような売場づくりをしているのか──。

23区内で店舗数最多!高密度のドミナントをいっそう強化

 まいばすけっとが2022年1月にオープンした大森北1丁目店は、JR京浜東北線「大森」駅から直線距離で約300mの場所にある。駅から少し歩いたところにあるアーケード商店街「大森銀座商店街」を抜けた先、交差点の角地にある店舗で、7階建てマンションの1階部分、日本料理店の退店跡に出店した。周辺はマンションが林立する人口密度の高いエリアだ。

まいばすけっと大森北1丁目店

 東京都大田区はまいばすけっとの古くからのドミナントエリアであり、区内の店舗数は75店舗(22年1月末時点)と東京都23区で最も多い。大森北1丁目店の周辺を見ても「大森山王口店」「大森北2丁目店」「大森北4丁目店」「大森北5丁目店」「大森山王3丁目店」と約500m圏内に6店舗がすでに店を構えるなど、狭い範囲で高密度のドミナントを築いている。

 競合店としては「大森」駅直結の商業施設「アトレ大森」の地下1階に「東急ストア大森店」があるほか、駅反対側出口付近には「オオゼキ大森駅前店」「肉のハナマサ大森店」がある。大森北1丁目店の周辺も、北300mに総合スーパー(GMS)「西友大森店」、東400mに同じくGMSの「イトーヨーカドー大森店」があるなど、食品小売の競争は激しい。まいばすけっと広報によれば、同店周辺のドミナント店舗は「おおむね平均的な日販」とのことだが、ドミナントの余白を埋める新規出店で同エリアの需要をさらに深耕する構えだ。

「温かみ」を演出する新デザインを採用!

 大森北1丁目店では直近の新規出店店舗と同様に、新・店舗デザインを採用している。外観は従来の緑色ではなく、赤を基調とし、外壁には「温かい食卓」をイメージしたグラフィックが描かれている。内装も床や天井の一部を木目調とすることで温かみが感じられるようなデザインとなっている。そのほか、1000店目の店舗ということもあって、店舗奥の壁面に「祝!1000店舗達成!」と大きく書いた紙を掲示していた。

まいばすけっと大森北1丁目店の冷凍食品売場
直近の新店と同じく、冷凍食品売場は、旧型と店舗と比べて広いスペースを割いている

 まいばすけっとは近年、競争力強化を図るべく、立地に合わせて売場面積最大80坪程度の大型店を出店しているが、大森北1丁目店は売場面積約40坪(歩測)とやや小ぶりな標準店舗となる。そのため売場はコンパクトな印象だが、直近の新店と同様に冷凍食品とアイスクリームの売場を既存店よりも広く確保するなど、消費者のニーズに合わせた売場づくりがなされている(売場レイアウト図参照)。

まいばすけっと大森北1丁目店の売場レイアウトと売場スペース構成比

 入口から売場を見ていくと、常温の青果を導入とし、隣の冷蔵ケースで野菜、精肉、鮮魚、卵、乳製品と続く。対面の壁沿い

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ダイヤモンド・チェーンストア編集部 / 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア

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