売場面積約7坪!「品川」駅構内で総菜専門店と戦う 東急ストアの小型店

大宮 弓絵 (ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長)
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手頃な価格と
利便性高い商品で勝負!

 筆者は実際に2021年12月25日に同店を訪問した。クリスマス当日だったこともあり、多くの人がエキュート品川に立ち寄り、総菜やスイーツを買い求めていた。やはり認知度・商品力ともに高い専門店が集まり、想像以上の激戦地だ。

 そんななかでもエキュート品川店では手ごろな価格が目にとまった。たとえば弁当はその他の専門店では1000円を超える商品が多いなか「黒トリュフソースのビーフカットステーキ重」(698円:税抜、以下同)、「おかず満載 松花堂弁当」(880円)など、しっかりボリューム感もありながら低価格な商品が揃う印象を受けた。

コンパクトサイズで持ち運びがしやすい形状の商品を多く用意しており、移動中の人たちにとって利便性が高そうだ。
コンパクトサイズで持ち運びがしやすい形状の商品を多く用意しており、移動中の人たちにとって利便性が高そうだ。

 また、「2段弁当 瀬戸内レモンのチキンステーキ」や「デミソースの煮込みハンバーグBOX」(ともに598円)といった、コンパクトサイズで持ち運びがしやすい形状の商品を多く用意しており、移動中の人たちにとっても利便性が高いと感じた。

 もちろん激しい競争を強いられていることは間違いないだろうが、こうした環境で戦う経験は、商品力の向上につながりそうだ。

 エキュート品川店は週平均で800人/日の来店をめざす。東急ストアは今後、東急線沿線を中心とした出店を加速していきたい考え。「フードステーション ミニ」業態については、2号店での利用動向ももとに、今後の出店を検討していきたいとしている。

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記事執筆者

大宮 弓絵 / ダイヤモンド・チェーンストア 副編集長

1986年生まれ。福井県芦原温泉出身。同志社女子大学卒業後、東海地方のケーブルテレビ局でキャスターとして勤務。その後、『ダイヤモンド・チェーンストア』の編集記者に転身。最近の担当特集は、コンビニ、生協・食品EC、物流など。ウェビナーや業界イベントの司会、コーディネーターも務める。2022年より食品小売業界の優れたサステナビリティ施策を表彰する「サステナブル・リテイリング表彰」を立ち上げるなど、情報を通じて業界の活性化に貢献することをめざす。グロービス経営大学院 経営学修士

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