ヒューストンの見どころ
Eコマースとの競合が最大の取り組み課題となり、大手各社はそれぞれ取り組みを加速させています。とりわけ抜きん出ているのがウォルマートで、アマゾンに追いつきはじめたとも言われるなか、店舗のデジタル化をテーマとして実験店をオープンさせました。デジタル化の時代にリアル店舗で何をすれば良いのか、ヒント満載です。
一方のターゲットは久しぶりに店内を全面改装した次世代型と呼ぶプロタイプをオープンしました。スーパーマーケット業界最大手のクローガー、テキサス州で圧倒的な強さを誇るHEBと、それぞれが新たなアイディアでしのぎを削っています。
鈴木敏仁
早稲田大学法学部卒業後に西武百貨店に入社、退社後の1986年に渡米。1997年にS.M.R.,Incを設立し、米国流通業界を軸としたコンテンツ作成ビジネスを開始。1998年に情報発信のためにウェブ上にリテールウェブを開設。年間訪問店数はのべ600店舗超、現場検証に基づいた分析をモットーとする。
【著 書】
『ソリューションを売れ!』(ニューフォーマット研究所)
『誰も書かなかったウォルマートの流通革命』(商業界)
【ウォルマート・デジタル実験店】
昨年ウォルマートはデジタルパイロットストアを2店オープンさせ、そのうちの1店舗がヒューストンに。店舗のデジタル化をテーマとして現時点で考えられるすべてのアイディアを詰め込んだ。今後はこの店で得たノウハウを元にしてアイディアをシェイプアップし、プロタイプへ応用していくことになるだろう。
【ターゲット・次世代型プロトタイプ】
業績が振るわないターゲットが満を持して開発した次世代型のプロトタイプ。カラースキームからレジに至るまで、店舗の隅々まで手を入れ全面改装したのは久しぶりのことである。業績回復のエンジンになるのかどうか注目が集まっている。
【HEB/レストラン併設】
テキサス州で圧倒的な強さを誇り、ウォルマートやクローガーといったナショナルチェーンと互角以上の存在感を示し続けているのがHEBである。Eコマースの時代に店舗に集客すると言うことはどういうことなのかということが分かることだろう。グローサラントのトレンドも真っ先に捉えて、直営のレストランを自ら開発し店舗に併設させる新たな取り組みにも挑戦中だ。
【クローガー・マーケットプレイス】
非食品をベースとするウォルマートが開発した大型フォーマットがスーパーセンターだとすると、食品をベースとするクローガーが開発したのがマーケットプレイスである。食品からスタートするこうなるという、ウォルマート・スーパーセンターしか見ていない方たちには参考になることだろう。対面を増やし、お客との接点を増やし、店員のコミュニケーション力を強調する、クローガーによるEコマース戦略を見ることができる。
[視察予定店]
ウォルマート・スーパーセンター、スーパーターゲット、HEB、HRBプラス!、セントラルマーケット、ジョーVズ・スマートショップ、クローガー・マーケットプレイス、クローガー・シグネチャー、ホールフーズ・マーケット、トレーダージョーズ、スプラウツ・ファーマーズ・マーケット、ウォルグリーン、CVS、その他のディスカウントストア
旅行代金 348,000円
(燃油サーチャージが別途必要になります)
ツアー詳細・お申込みはこちらから⇒ http://biz.knt.co.jp/tour/2018/06/suzukiseminer/
■ 申込締切日 4月20日(金)
■ 旅行企画・実施 近畿日本ツーリスト株式会社 [044918021045-K-SSW]
■ 企画協力 株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア