世界最大級の総合食品見本市「SIAL Paris 2024(シアル・パリ)」が、10月19日から5日間、パリ・ノール見本市会場で開催される。60回目となる今年は130を超える国から7500社以上が出展し、40万点以上の製品が展示される予定。大手のバイヤーら28万人の業界関係者の来場が見込まれる。
来場者の約8割が取引成立のきっかけに 今年は展示レイアウトを一新!
シアル・パリはフランスのイベント会社「コメクスポジウム」が2年ごとに開催している。食品産業における最新の製品やトレンド、技術といったさまざまな情報を得られるほか、来場者の8割がシアル・パリをきっかけに取引を成立させることから、ビジネスチャンスの場としても関心が高い見本市となっている。
記念すべき60周年を迎える今年は、出展ブースの配置を変更。国・地域ごとの区分から、生鮮食品や冷凍製品、加工食品やオーガニックなど商品カテゴリーやテーマ別のレイアウトに一新する。来場者の約8割が商品ジャンル別にブースを回りたいというニーズを有していることを受けたもので、今年は以前に増して効率的にブースを回れるようになる。
コロナの本格的な収束後初めての開催ということもあり、出展スペースの9割は予約で埋まり、一部のゾーンではすでにキャンセル待ちも出るなど注目度は高い。国別の出展スペースの総面積はイタリアが1万6000㎡以上と最大になる見込で、このほか本国フランスはもちろん、中国も6000㎡超のパビリオンを出展予定。さらに今年は中東・アフリカからの参加が目立ち、ウガンダやリビア、イラクなど初出展の国もあるなど、これまで以上に多様性に富んだ内容となりそうだ。
日本からも出展予約続々 「食の外交」の場としての機能も
日本からも伊藤園やかどや製油、日本畜産物輸出促進協会など複数の企業・団体が出展を表明(4月時点)。また、日本貿易振興機構(JETRO)も「ジャパンパビリオン」を出展する予定となっている。ちなみに前回(2022年)は日本から計88社が出展し、出展スペース総面積は990㎡だった。
なお、今年のシアル・パリには各国から100以上の公式代表団もシアル・パリを訪れる見通しで、ビジネスに限らず「食の外交」の場にもなりそうだ。
開催を前に日本でメディア向けにインタビューに応えたシアル・ネットワーク ジェネラルダイレクターのニコラ・トラントゾー氏は、「日本とフランスは食に対する愛がとりわけ深いという共通点がある。今年は60周年という節目でもあり、日本の食品産業に携わるすべての皆様にぜひシアル・パリを訪れていただき、自社のビジネス成長に生かしていただきたい」とコメントした。
自社ブランド・製品のグローバルな販路拡大をねらううえで、シアル・パリは大きな影響力を持つイベントとして見逃せない。今年の開催概要や問い合わせ先については下記のとおり。
■開催概要
開催期間:2024年10月19日(土)~23日(水) 10時~18時半(最終日は17時まで)
開催場所:フランス パリ・ノール見本市会場
入場料:
STANDARD(6月16日~9月15日のオンラインでの購入) 120ユーロ
LATE BIRD(9月16日~10月18日のオンラインでの購入)150ユーロ
ONSITE(10月19日~期間中のオンライン/現地窓口での購入) 190ユーロ
※いずれもすべて税込、5日間の会期中有効。その他グループ割引等についてはhttps://www.sialparis.com/en/pratical-info/Feesを参照。上記価格やセール期間は今後変更となる可能性あり
■日本国内の問い合わせ先
フランス見本市協会
〒105-0001 東京都港区虎ノ門 5-3-20 仙石山アネックス 204
TEL:03-6809-1650 FAX:03-6721-5578 E-mail: japan@promosalons.com
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