「食品スーパーは非食品販売に大チャンス」と考えるメーカー、卸が多い理由と販売のコツとは

高いポテンシャルを秘める食品スーパー(SM)の非食品売場だが、日用雑貨品の販売チャネルとしてのSMを見ると、売場スペースが限られることもあって、ドラッグストア(DgS)やホームセンター(HC)と比べると売上ボリュームは小さいのが現状だ。日用品メーカーや卸はSMという業態をどのようにとらえているのだろうか。大手消費財メーカーと大手日用品卸でSMチャネルを担当するセクションの責任者に話を聞いた。
メーカーから見たSM
コロナ禍で顕在化した購買行動の2つの変化
「アリエール」「レノア」「ジレット」「ファブリーズ」「ジョイ」をはじめとして、日用雑貨で数々のトップブランドを展開する、世界最大の一般消費財メーカーのP&G。現状、DgSやHCと比べてSMにおける売上ボリュームは小さいが、そのぶん今後の売上ボリュームやチャネル内シェアに機会があると考え、同社ではSMを重要なチャネルと位置づけている。

「伸長率や売上規模ではDgSが大きいが、SMには来店頻度の高さと合わせ、来店客が圧倒的に多いという魅力がある。SMの来店客数はDgSの約3倍はあるとわれわれは見ており、その差がそのままチャンスになると考えている」
そう話すのは、P&Gの日本法人であるP&Gジャパン(東京都/スタニスラブ・ベセラ社長)営業統括本部シニアディレクターの山田智也氏だ。SMとGMS、コンビニエンスストアとフードメーンのチャネルのリーダーを務める山田氏。同氏によれば、P&Gが参入している日用雑貨の販売はコロナ禍の前後に関係なく好調に推移しているが、足元では消費者の購買行動に大きな変化が生まれているという。
その1つが、
非食品がスーパーを強くする! の新着記事
-
2021/11/30
ドラッグストア対策!!日雑売上構成比を4pt アップさせるためにデリシアが取る作戦とは? -
2021/11/30
「食品スーパーは非食品販売に大チャンス」と考えるメーカー、卸が多い理由と販売のコツとは -
2021/11/30
有力スーパーマーケットに聞いた非食品戦略アンケート調査!意外な結果とは? -
2021/11/29
ドラッグストアに負けない価格! 売上好調イオンリテールの非食品売場の戦略に迫る -
2021/11/29
スーパーのバローが「非食品は利益部門」と位置づける理由と戦略とは -
2021/11/29
PB新商品を積極投入中! 原信・ナルスの日用雑貨が好調の理由
この特集の一覧はこちら [11記事]
関連記事ランキング
- 2025-10-23ついに「オーケー VS ハローズ」が現実に! 【今週の大店立地法速報】
- 2025-10-24買上点数は果たしてKPIとなりうるのか? 既存店売上を構成する「部分」と「全体」
- 2025-10-23松戸市内3店舗目で一気にシェア奪取?「生鮮市場TOP松戸新田店」を解説
- 2025-11-12ロピア進出機に阪神エリア随一の激戦地に 兵庫・尼崎エリア視察案内!
- 2025-10-29ロピア、ヤオコー、マミーマート……首都圏の新激戦地、千葉・松戸エリアを案内!
- 2025-11-17利益面に明暗……ライフ、U.S.M.H、アークスの中間決算を解説
- 2025-10-29駅前再開発が熾烈な競争を誘発!? 埼玉・所沢エリアの視察ポイント
- 2025-10-31伊勢崎、高崎に一挙2店舗を出店! ロピア群馬1、2号店の売場を徹底解説
- 2025-10-27過熱する”越境出店”……今、東日本各エリアを徹底的に視察すべき理由
- 2025-10-21“南北いいとこどりMD”に挑戦!「ヤオコーまるひろ上尾SC」の売場を解説
関連キーワードの記事を探す
スーパーマーケット視察ガイド西日本編 相次ぐ“越境”で混沌の市場を完全案内!
バロー参戦で大混戦!大阪で視察必須の注目エリア「寝屋川・香里園」の歩き方
意外にも”共存共栄”? 関西随一の激戦区・西宮の2エリアを徹底視察!
卸オリジナル商品市場、国産原料や健康訴求で差別化、付加価値型オリジナル商品を強化
食品卸市場占有率2025 上位企業軒並み好調で市場規模は111兆円突破!
P&Gジャパン、革新と共創で未来を切り開く新・中期経営ビジョンを発表
ラップ&ホイル市場、値上げの影響も少なく、使用シーン拡大で堅調に推移





前の記事
