コロナ禍で明暗分かれる菓子市場、キャンディ・ガムは復調の兆し

ライター:山田陽美
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菓子の金額PI対前年推移

キャンディ・ガムは回復の兆しがみえはじめた

 スナックの期間通算の金額PIは、1万3397円で対前年同期比5.1%増。11~1月までは2ケタ増となったが、コロナ特需の反動で3~4月は前年割れとなった。カルビーでは、新ブランド「じゃがいもチップス」を新発売。じゃがいもの品種を厳選し、製法にこだわり皮までおいしいポテトチップを開発した。また、40代以上の女性からの支持が高い「miino」ブランドが好調で、同社ではスナック菓子の新素材として「miino」ブランドを育成していく。

 一方、前年割れが続いていたキャンディ・キャラメルだが、5月以降はプラスに転じており、期間通算の金額PIは8636円で同0.3%増となった。インバウンド需要の減少が大きく響いていたが、徐々に需要は戻りつつあるようだ。

 ガムの期間通算の金額PIは1592円で同6.9%減。前年割れが続いているが、市場回復の兆しがみえはじめている。シェアトップのロッテでは、「キシリトール」の価値を再認識してもらうプロモーションを展開するほか、人気グループのBTSを起用したコラボ商品やキャンペーンを行い、若年層を取り込んでいる。

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